その青年村を出る
山にひとつの集落があったその集落は竹やぶに覆われ外からは見つからない構造になっていたその集落は人以外のものが住んでおりひとつの決まりがあった。それは10年経つ度に1人村から選ばれ選ばれたものは3年間外の世界を見て周り3年後に村に戻り情報や技術を持ち帰るといったものであった。だが、この風習は昔のもので表向きはそうだが実際は外の広さを子供たちに知ってもらうというこの村独自の成人の義みたいなものであった。
それ故選ばれるものは基本子供たちであり20歳になりかけのものたちが選ばれるそして今日旅立ちの日に何やら慌ただしく動く者がいた。
???「ん〜?どこだここにあるって言ってたのに無くないか?」
まるで泥棒かのように神社の祠を漁る青年がいた彼はナルカミ。彼は外の世界に興味があり自ら立候補しそして今日が旅立ちの日である。
ナルカミ「あー、見つからねぇ全然見つからねぇ師匠がここにあるって言ってたんだが」
???「何をしておる」
後ろから声がし振り返るとそのには着物姿の女性がいた煙管を吹き着物は少しはだけ肩が見え胸元も開き大抵の男なら魅了されるかのような格好であった。
ナルカミ「師匠!なぁこの前言ってた刀何処にあるか知ってるか?」
師匠と呼ばれた女性は煙管を吹き目の前を指さす
???「ほら、そこじゃそこの壁壊してみい」
言われた通りナルカミは壁を壊すと奥に別の空間があり刀が置いてあった。その刀は御札が貼られ抜けなくなっていた
???「それをこっちまで持ってきてみい」
ナルカミ「この封印解けるのか?」
鴉「儂、鴉に出来ぬことなど禁酒以外ないぞ?」
師匠が手をかざすと御札は黒い炎を出し焼ききれてしまった。
鴉「さて、倅よお主に1つ課題を与えよう。外の世界に刀や剣を中心に鍛える国があるそこでお主1つ技を盗んでこい」
ナルカミ「わ、技?」
鴉「そうじゃ儂の流儀しかお主知らぬじゃろ?そこで他の技を見て場合によっては自分の技を生み出してみい」
ナルカミは師匠に修行を与えられ一つの刀に少しの金銭で村を出ていった。
ナルカミ「修行ねぇ、面白そうじゃん」