魔導士ギルド
◇王都・西門通り
あの後明日に響かないうちに解散しようという話になったので一人でいつもの宿屋に帰ることにした。辺りはすっかり暗くなってしまっているが通い慣れた道ーーーー『見慣れた道』なので特に問題はなかった。それでも画面越しに眺めるのと実際に歩くのでは多少違いがあったが。
朝食を済ませ宿屋を出た後、みんなと一度連絡を取ってからギルドに向かった。
今日は各々自分の職のギルドで情報を集める予定なのだが西側には魔導士ギルドと盗賊ギルドしかないので他の3人は移動に時間を使ってしまうので、改めて森に行くのは明後日以降になりそうだ
◇◇◇◆◇魔導士ギルド◇◆◇◇◇
まず、ギルドとは何か。そう問われた時にどう答えるのかだが『相互扶助組織』と答えるのが妥当だろう。
冒険者ギルドはまた少し違うところがあるが今俺がいる魔導士ギルドのように『職業』専用に建てられたギルドは専門機関である。
ゲームだった頃はまずここで基礎的な事を習う。そして、今日ここに来たのもそれが目的だ。
「すみません、第一実技室の使用許可をいただけませんか?」
入って直ぐ受付の係に使用許可の申請をする。
係の人はまだ朝だというのに眠そうな顔もしていなければ嫌な顔もせずに応対してくれた。
「はい、第一実技室ですね。最大でも3時間までの使用になります。担当の教官はどうされますか?」
「教官もお願いします。俺は先に実技室に行ってますので」
必要な事を伝えたらすぐに実技室に向かう。
実技室の場所は入り口からエントランスを真っ直ぐ行き受付から左側の道を真っ直ぐ進んで一番奥にある部屋「第一実技室」と書かれた場所だ。この部屋は『実技室』という名の通り実際に中で魔法をバンバン使う。普通の建物や他のギルドでそんなことをすれば一大事だが、この実技室は魔力に対する耐性が非常に高い建材を使用しているので初心者が破壊することはまずないのだ。
仕事が忙しくてなかなか更新ができません。書き溜め大事ですねほんとに




