「鬼畜な男・light」
その男がどんだけ酷い男か
説明しよう。
…人から聞いた話だ。
その男は建設関係の職人で
普段は女性と
出会う機会が無いので
彼が付き合う女性は
大体に於て
水商売の女性であった。
その時に半同棲していた女も
クラブのホステスさん。
売り上げナンバーワンの
美人ホステスである。←自慢。
その当時…、
男は仕事で独立したばかりで
中々、仕事が上手く回らずに
生活はその女が
面倒を看ている状態であった。
…端から見たらヒモである。
さて、男は単車マニアであったが
燃料代もままならずに
日曜に走りに行く時は
女が小遣いを渡していた。
そんなある日曜の事だ。
「猫ちゃん、洗濯機、
壊れちゃったのー。」
「は?新しいの買えば?」
「誰がお金出すのよっ?笑」
「ぁ、、、」
「今日はさー、
走りに行くのやめて?
一緒に洗濯機、買いに行って。」
「ダメ。令二と約束したもん。」
「ちょー、、、
脱水が出来ないんだから!
最近いつも私が手で絞って
苦労してんの知らないんでしょ?
いいから今日は
付き合いなさいってばっ!笑」
「えー、、日曜しか
単車乗れないもー。
ダメだもー。
令二と約束したもーー!!涙」
「クソガキだなっ!笑
なら帰りに注文して来てよ?
どこでもいいからさー。
ね、お金、渡すから。ね?」
「…めんどく、、、ぁ、、あい。らじゃ。
ふー、、、良かったーwww」
「良か無いわよっ!笑」
渡された現金を見て
、、、男は心揺れた。
…単車の後ろタイヤ…。
…後ろタイヤー。
タイヤタイヤタイヤタイヤタイヤタイヤ、、、、、、、
その晩、
…男は女に土下座した。
びちゃびちゃの
洗濯物を絞って干すのは
その男の役目となった。
度胸の無い、鬼畜な男の話、
…人から聞いた話だ。