別れ
「え?何?それって別れたいってこと?」
付き合い始めて3ヶ月の3つ年下の彼は言った。
「うん、それしか無くない?w」
私は引っ込みがつかずに、別れを選んだ。
語尾には、彼お得意のwをつけるよう心がけ、重くならないように心掛けて。
あくまで軽く。
別に傷ついてない。うん、傷ついてない。
どちらの方が相手に惚れてるか、どちらの想いが強いか、私はいつも考えてしまう。私の悪い癖。
そんなの勝ち負けじゃないってわかってる。
でも、ダメなんだ、私、負けず嫌い。
相手より、少しでも優位に立ちたい。
そんなこと思うのって相手のこと愛してないんだろうな。そう思う。
何かの雑誌のお悩みコーナーで見たことがある。自分を愛せない人は、誰も愛せないんだって。
わかるよ、そりゃそうだよ。自己否定から入り全ての物事を見たら、愛なんて到底信じられない。
でも…本音は…
「別れたくないよ!俺千穂さんと一緒にいたいよ!悪い所は直すから!!」と泣きついて欲しかった。
何様なんだろうね、私…。
30過ぎたおばさまであることは、間違いない事実…。
そう、私こじらせてるの。
わかってる。
そうすることでしか愛を確かめられない女。
愛って、なんだろう。