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始末屋だった俺に新しい家族が出来た。  作者: 焔伽 蒼
第二話 初めての学園生活
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Target014「ランチェリー大佐」



【4月7日(火) 18時05分】



「さて、じっくり痛め付けてあげましょう」


「実力拝見と行こうか、零弐」


「いきなり呼び捨てかよ、大佐殿」


「そういう零弐こそ、大佐とはどういう事だ?」


「いや、スコーピオンの創立者ともなれば、無条件で敬服する必要があるだろう? まあ、敬服すると言うのと、降伏すると言うのは違う━━━」



俺は一瞬の内にランチェリー大佐の背後を取る事に成功した。



「━━━がな!」


「むぅ!?」


(速いですわ!?)



俺の速度を最初から交わすのは、そう簡単に出来る事じゃない。



「はぁっ!」



八卦無天流“四刀連激”、腰を軸に両手両足をしならせながら鋭い攻撃を放つ。

足刀から手刀へ、手刀から足刀へとあらゆる角度と多彩性を持つこの技を簡単に交わせる訳がない。


だが━━━



「……っ! 想像以上だ。いきなり俺に短刀を出させるとはな」



マジかよ……。この男、俺の連激を全て防ぎやがった。

ランチェリー大佐の右手には、古風な形状のナイフが握られていた。


あのナイフの柄で、俺の攻撃を全て防がられていた。

感触からしても相当な固さだった。中に鉄でも仕込んでいるな。



「フム、久し振りだ。ボロックナイフを抜くのはな」


「ボロックナイフ……随分と古い武器を使うんだな」


「コイツはな、斬る事に重点を置いてなくてな、基本は刺突用なんだ。まあ、少し俺好みに改造してあるがな。刃に毒が塗られていたり、柄には金属を埋め込んだりな」


「親切だな。教えちゃって良かったのか? そんな情報を」


「構わん。 俺が気に入った奴との戦闘は、フェアでやりたい主義だからな」



……なるほど。分からなくはないな。

確かに戦いはフェアに限る。小賢しい手や卑怯な手をやるのは良いものではない。


もちろん“そういった手”を主として戦う奴等を否定する訳ではない。


その道を極めたプロはいくらでも居る。それらと戦うのも悪くはない……が、やはり勝負は正々堂々、一対一が面白い!


ランチェリー大佐の趣味は同感出来ないが、その戦いに対する精神は同感出来る。



「我が軍隊刀剣術を見せてやろう!ちぇぃあ!」


「うぉっ!?」



ランチェリー大佐が鋭い突きを出してきた。


速度はかつての仲間の方が速い奴等はいっぱいいた。だが、このボロックナイフと言うのは、思ってた以上に厄介だ。

全長は30cm程だが、そのリーチの差が避けるのを困難にしている。

しかも刺突を主軸にしている専用武器なだけに、突きを出す際に発生する風や気圧が感じにくい。



「スコーピオン式軍隊刀剣術“ジャッカルの突き”!」


「更に速く……!」



さっきまでとは比べ物にならない速度の刺突が放たれてくる。


だが、まだ“あの技”を使う必要はない。


八卦無天流“渦流し”、両手を回転させナイフを受け流していく。



「ほう、ジャッカルの突きを初撃で受け流すか!?」


「━━━!?」



俺は何かの接近を感知し、左へ大きくジャンプした。


すると針が数本飛んできた。この技は針千本か!



「おい針千本! 俺と零弐の営み━━━決闘の邪魔をするな!」


「あらあら、これが私の戦い方ですのよ?

そもそも私はこの消し粕野郎を暗殺━━━打ち負かせれば良いのですよ!」


「うん、お前ら二人は俺に取って超危険対象だと言うことが判った!第一声が本音だから!分かってるから!」



半ばやけくそ気味に怒鳴った。良いだろう、認めてやろう。


どうやら俺は、知らぬ間にホモに好かれ、理不尽に命を狙われ、しかも双方とも相当の実力者であると言うこの最悪極まりない現実にあるようだな!



「まあ良いか。 さっさと始めるぞ」



戦うのは本意ではないが、相手も退いてくれる気配もないし、面倒は早めに終わらせるに限る。



「やる気になったようだな」


「大人しくやられてくれても構いませんでしたのに」


「オレもやるぞ!そして名前覚えろ!」



先にダメージを与えていた奴も復活したか。予想より速い。こいつも相当の実力者か。



(実質三対一か。最悪は“アレ”を使うしかない━━━ん?)



遠くから何者かが走って来るのが見えた。

気配を隠そうともせず、ひたすらに闘気をむき出しにしている。


この気は覚えがある……更に面倒くさい奴が現れた。



「坂本零弐━━━!」



片手にはマグロが握られている。300MP(マグロポイント)を持つ、風変わりなクラスメイトの海藤だ。



「俺との決着を差し置いて逃げるとは上等噛ましてくれるじゃねぇか!」


「たくっ。 またマグロを捌かれたいのか?」


「フッ。今度のマグロは張りが違うぜ!」



だから何だと言う話である。



「ねぇランチェリー、彼は誰です?」


「フム、菊花が知らないのも無理はない。 何せ俺も知らないからな」


「未だ名前を紹介されない俺でも知らないんだから仕方無いな」



うん、名無しはそれで良いのか?


と言うか、海藤が哀れに思える。



「どいつもこいつも~!良いぜ!おめぇらまとめて潰す!」



……こいつ、正気か?


俺だけじゃ留まらず、“まとめて潰す?”実力を図る事が出来ないのか?


いや、待て……こいつも俺達と同じクラス……つまり、実力を隠しているのか?


まさか、この俺が気付けないとは……やはり、強敵と判断する必要があるな。侮れん。



「行くぜ!!」


「来るか……!」



俺は戦闘体制に入る!



『to be continued』


どもども、焔伽(ほとぎ) (あおい)です!


本日、不確定能力と同時更新です。よろしければ、是非に(笑)

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