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始末屋だった俺に新しい家族が出来た。  作者: 焔伽 蒼
第二話 初めての学園生活
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Target013「実力者」



【4月7日(火) 18時00分】



「奴の気配が動きを止めた!」


「迎え討とうとは面白いです!生意気なゴミ虫野郎には鉄槌てっついが必要なようですね!」


「奴を倒したら、俺がもらうぞ!」


「構いません!私はユミ様に近寄る羽虫を追い払えればそれで良いのです!」


「いた! あの男、俺達を待ち構えている!」


「ほう。中々ガッツがあるな」


「生意気です!」



━━━━━━━━━━━━━━━━━━



追手の三人を目視した。小柄な男子と筋肉質の男性、それとやたら殺気を放っているツインテの少女。


なんだろ……他の男二人からは普通の闘気を感じるのに、あの少女からは本気の殺意しか感じないんだけど。



「ったく、非常識な学園だと思ったら、生徒までも非常識な連中ばっかってことかよ!」



いや、まともな人間なら、この学園に入ることすらないか。


ともかく、今はこいつらから逃げ切る事を考えよう!


俺が考えた作戦はこうだ。


まず追手を待ち構えて、相手側にこちらが迎撃の意思があることを思わせる。


足に力を込め、大地を蹴るように貯めた力を爆発させて、追手と俺との10m近い距離を一気に詰める。



「速い━━━!(間合いへ入られましたわ……!)」


一番先頭を走っていた女は、間合いへ入られた事によって攻撃が来ると思い、防御体制に入る。


だが、俺はここで攻撃をしない。


更に大地を蹴り、加速する。それは後ろの男二人だけではなく、先頭の女からしてみても想定外だっただろう。


真の目的は攻撃が来ないだろうと思っている後ろの男達だ!

女が攻撃が来ると勘違いして、防御に気を取られた隙を突く手だが半分は成功だ。



「悪いが少し痛いぞ?」



右手に気を集中し、下段から腹へ目掛けて掌打を打ち込んだ。



「八卦無天流・双打掌!(片手版)」


(っ! 鋭い!?)



一番目の男は体制を崩した。意識を奪うつもりだったんだが、寸前で力の半分を流された感じだったな。


だがそれでも、流れはこちらにある!

まだ女は後退の動作に入ったばかりで、二番目の男も攻撃体制に入り切れていない!



(このまま二番目(最後の男)も倒す!)


「フム、速度・攻撃共に常人離れしているな。だが、もう掴んだ!」



俺は攻撃の初動へと入る。


掴んだとは言ったが、仮に本当だとしても今から打つ八卦無天流・交叉撃(こうさげき)は、相手の攻撃をいなして反撃するカウンター技。


そこまで想定出来る訳がない。少なくても俺の八卦無天流が何の武術か判らない内はな。


そこで後ろから妙な殺気があることに気付く。 何かが飛んでくる!


攻撃(カウンター技)を中断して、重心を横に倒しながら方向を90度転換させる。その目の前を何かが通り過ぎる。



(細く鋭い飛び道具!針か?)


「ちぃっ!交わしましたわね!」


「フム、やはり出来る。後ろ(死角)からの攻撃に気付き避けただけではなく、瞬時に俺と菊花を目視出来る向きと位置にまで移動するとは!」



気付くと女が俺の方を向いている。バカな……速すぎる!少女を交わしてから、今に至るまでの2秒を考えると、並の反射神経や身体能力じゃ、こんなに速く方向を180度変えて、攻撃を放つなんて早業出来やしないぞ!


しかも、二番目の男も交わした針を人差し指と中指で軽くキャッチしてやがるし……こっちも並の強さじゃないな……。

日陰界隈の実力ランキング“上位ナンバー”に匹敵する実力だ。


たくっ……ユミといい、肚州(担任)といい……こいつらは。



「どいつもこいつも実力者揃いかよ。厄介だな……」


「フム、それはお前もだろう? 3ーG組の中でも特に高い実力を持つ俺ら三人を相手に、立ち回れるんだからな。実に良い男だ。我が隊に欲しい逸材だ!色々な意味でな!」


「隊……? まるで軍人みたいな言い方だな」



他にも“自分の事を強い”と言ってる所とか、最後の“色々な意味”の意味についてだとか、聞きたいことは山程あるが……流すとしよう。


まあ、実力に関しては本当のようだが。


少なくても俺的危険因子を見付けたのは確かだ。



「みたいな言い方ではなく、その通りですわよ?」


「何?」


「その方は、ランチェリー・マカドノフ……名前ぐらい聞いたことある筈でしょう?」



その名を聞いて、驚愕する。



「ランチェリー・マカドノフだと……!? ロシア最強の軍隊“スコーピオン”を創設したロシア軍歴代最強の大佐!? バカな!奴は要人警護の際、その余りの圧倒的な戦力故に味方のSPごと皆殺しにし、国外追放された筈だぞ!なぜ日本に居る!?」


「フム、その話は別の時で良いだろう? 今は戦争を楽しもう! それに菊花だって、相当名が知られているだろう?」


「菊花……?」



聞いたことがない。確かに殺気や実力は、ランチェリー大佐に負けず劣らずのようだが。だとしたら、名を知られていないのはおかしい。



「ああ、(わたくし)名前は名前でも通り名の方が知られてますからね……“針千本”なら知ってますかしら?」


「……針千本。 はは、ロシア最強軍隊の大佐に続いて、数少ない“暗殺屋”まで出てきたか」



針千本の通り名は、日陰界隈ではかなり有名だ。

数多くある裏稼業の中で、最も危険と言われるランクSの職業である“暗殺屋”に所属し、色香術と針業を駆使して頸動脈を一突いっついの元に暗殺を成功させてきた凄腕プロ


その数は千人を越え、その功績が針千本の通り名を産み出したと言われているぐらいの奴だ。


知らない訳がない。本名を知れたのが情報屋に渡ったら、高値で取引にやって来るぐらいの価値があるぞ。しかも、少女だし。



「……成る程な。これは本気で行かないとやばそうだ」


「来るか」


「そこで腹を抑えている方も、それなりに有名ではありますが……まあ、どうでも良いですわね」


「ちょ……まて……俺の名は……」


「始めよう!」


「無視……する……な……」



大佐の号令で再び戦いが始まる。



『to be continued』


どもども、焔伽(ほとぎ) (あおい)です!


戦いがやっと入ってきました。戦闘シーンが一番好きです!

アンノウンスキルはもう少しお待ちください。

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