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始末屋だった俺に新しい家族が出来た。  作者: 焔伽 蒼
第二話 初めての学園生活
12/32

Target012「オリエンテーション」

どもども、焔伽(ほとぎ) (あおい)です!


始末屋なのですが、一話でアニメの一話程度の内容を意識しています。もちろん、そこまで長くはないのですが汗

主に内容が一話に近いかもしれません。



【4月7日(火) 17時45分】



「これからオリエンテーションを始める!」



教室に着いたと思ったら直ぐにオリエンテーションだと?


せめてSHLぐらいないのか?少しは休みたかったのだが……。


にしても、ここにいる生徒は見た目からして一癖も二癖も有りそうな奴らばかりだよな(年齢もバラバラだし)、だからこの出席率の高さには驚かされる。



「坂っち、肚州さんのオリエンテーション初めてだろ、いろいろ覚悟しといたほうが良いぜ?」


「……?」



横の席の男が話し掛けてきた。オレンジ色の髪をしているが、日本人で間違いないだろう。年齢的にもタメぐらいか……。このカオスなクラスメイトの中では、随分爽やか系な気がする。


にしてもほぼ初対面の俺に馴れ馴れしい呼び方に対して、肚州にはやけに丁寧な感じなんだな……。


「俺は久世(くぜ)隆也(たかや)。隆也と呼んでくれ」


「じゃあ隆也、2つ聞きたいんだが、何か皆肚州に対して遠慮がちの面が見れるのだが、気のせいか?」


「……! へぇ、坂っち観察力あるんだな。 まあ一言いうと、肚州さんには逆らわないようにしているんだ」


「ユミにも言われたよ。 あいつが強いのは分かる……が、それだけで素直に従うタマじゃないだろう。ここの連中は」


「いや、それが逆らえない理由があるんだよ。肚州さんのバック……と言うか経歴がヤバイからな。それに体罰シリーズもあるし」



経歴と体罰シリーズ? 気になるな……。

ユミが言うには原則で素性詮索禁止令があるから、隆也も教えてくれる気はないだろうだし。情報屋にでも依頼してみるか。



「それじゃもう一つ。肚州のオリエンテーションに覚悟が必要って、どういうことだ?」


「ああ、それなら今に分かる」



ハァ……と溜め息混じりに、隆也は顔を前へ向けた。

嫌な笑みを浮かべた肚州は宣言した。



「互いを知るには戦の中で!毎年恒例!オリエンテーション改めバトルサバイバル!ぽろりもあるよっ(臓物的な)!大会開始だぁ!」



何を言っているんだ、あの教師……と、思った所でクラスの全員が同時に立ち上がった。


何だ……? 俺だけ座って状況が、逆に変に感じるぞ。


心なしか、皆の表情に殺気のようなものが籠ってる気もした。しかも、俺を見ているような……。



「坂っち……わりぃ。 こっから先は戦争だ!自分の身は自分で守れ!」



隆也はそう言い残した瞬間、俺の前から消えた。



(いや、消えたのとは違う……。かすかだが、足にブレが見えた……)



“気配遮断”かとも思ったが、これは始末屋B級スキル“地点移し”だな。


足首のみを動かし、移動する瞬間の動作を相手に悟らせない為の移動術。

気付けば、目の前から居なくなり、もう別の場所にいると思わせる錯覚まで引き起こすのだが……同じ始末屋である俺が見失うとは、完成度高いなオイ。



「おい、久世の野郎がまた逃げたぞ」


「あ!いつの間に……! あいつ毎年、オリテー終わるまで見付からねぇんだよな!」


「まあそれより、肚州ちゃんに感謝するぜ俺は。霧島の隣━━━俺の席を奪った横入り野郎を叩き潰せる口実が出来たんだからなぁ!」


「私はユミ様に手を握られただけではなく、目も付けられている燃焼ゴミを、袋詰めにして焼却炉へ放り込んでみせます!」


「ヤベッ!この行事を期に、俺と零弐の距離が縮まるんじゃないだろうか!」



……一様にまたしても色々と言ってくれるが、やはり最後の二人からは殺気(確定)を感じる。

今の台詞の中で名前と顔が特定出来たのは、席がどうのこうの言っていた海藤ぐらいだが、他二人も早急に調べねば……!


危険過ぎる!ゴミ扱いも酷いが、先に言っておくと距離縮まらねーからな!?


つうかヤバい!この場に留まるのは危険だ!



「ユミ、お前も逃げた方が━━━!」



只今、ユミは留守にしております。ご用のある人はユミの席に書き置き宜しくねー♪と、書いてあった紙が机に貼ってあった。


あいつ……お得意の気配遮断で逃げたな……。せめて一言言ってくれてもよかったんじゃないか。



「立ち退き料払ってもらうぜぇぇぇぇぇ!」


「ゲッ!」



海藤がマグロを取り出してきた。



「つうかどっから出したソレ━━━!」


「重さ300キロ越え、体長2.8M級の大物プレスをくらぇぇぇぇぇい!!」


「ぐっ!」



何とかマグロプレスを避けたが、俺の机と椅子は潰されてしまった。



「あああ! 一回も活用してねぇんだぞ……!」


「知るかぁぁぁぁあ!」



再び振り切られるマグロを避けるが、また交わすことによって今度は後ろのロッカーがへっこむ。



「つうか色々と破損してるぞ!良いのか!肚州!」


「だぁかぁらぁ、呼び捨てすんなっつの! 良いんだよ、予算は大量なんだから!」


「んだ!それはぁ!」


「余所見か!坂本ぉぉ!マグロ300Pの俺を相手にぃぃぃ!!」


「んだ!マグロ300Pって━━━!?」



マグロを俺は再び交わす。片手で300キロのマグロを投げるのは大したもんだが、その分遅い━━━ん!300Pって重さの事かぁ━━━!



「隙ありだ!」


「!」



片方の手にマグロがもう一匹だと……!?


この体制からの回避は不可能━━━戦うと素性バレの危険性もあるが仕方無い!



「暗器“二刀”━━━五月雨斬り!」



俺は背中から二刀の小太刀でマグロを八枚に下ろす。


そして俺は“気配遮断”と“地点移し”を同時に使い、その場から戦略的撤退した。



『!?』


「居ない……ど、どこに行った!?坂本ぉぉ!」


「地点移しか……?」


「いや、それにしたって変よ。私達全員が注目していて、動きを誰も見てないなんて有り得ない……」


「気配遮断と地点移しの組み合わせか」


「肚州さん……」


「しかも独特の体術を使っているな……。それら三つの技が、お前達の眼をも(あざむ)いたのだ」


『……』



クラス一同が、零弐の行った何気無い技に驚く。



(成る程……この時期に転入生って事だから、何かあるとは思ったが……これは想像以上の大物のようだな)



━━━━━━━━━━━━━━━━━━



「……」



俺は教室を飛び出してから、だいぶ遠いところまで走って来たのだが……一、二……三人か。


追ってきている奴等がいる。



(ただ者じゃないな……どうする……逃げ切るには、地理が余りに不確定過ぎる。やがて追い付かれる……()るしかないか!)



俺は立ち止まって、追ってを万全の準備で待つことにした。



『to be continued』


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