表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
始末屋だった俺に新しい家族が出来た。  作者: 焔伽 蒼
第一話 始まる新生活
11/32

Target011「メール」



【4月7日(火) 6時45分】



「それでは兄さん、行ってきます」


「ああ。気を付けてな。 多分、葉月が帰って来る頃は、まだ俺も居ると思うから」


「はい。 あ、兄さんは甘い物とかお好きですか?」


「まあ一般的ぐらいには」


「分かりました! それでは」


葉月は会釈すると、玄関を開けて出ていく。



「あ、待ってお姉ちゃん!」



伴音が廊下を駆け足でやって来た。

手にはピンク色のハンカチで縛られた包みがあった。



「これ、お弁当! 持ってって!」


「わたしに?」


「うん!昨日の内に準備して今朝作ったの! それにちゃんと保温弁当箱使ってるから!」



いつの間に作っていたんだ?

冷蔵庫とか食事以外では開けないから分からなかった。


いや、そういえば食器を貸して欲しいって、色々聞かれてたな。

もう伴音や葉月の家でもあるわけだから、自由に使って良いと許可を出したんだった。


しかし保温の弁当箱なんてあったかな?



「ありがとう……伴音ちゃんっ」


「感想聞かせてね、お姉ちゃん」


「うん、もちろんっ」



そして葉月は手を上げて家を出た。



「なあ、保温弁当箱なんてどこにあったんだ? 買った覚えが無いんだが」


「造った!名前は弁当箱じゃなくて“熱血くん”だよ!」


「……なるほど、納得だ」



流石は天才発明家、何でも造れる才能とは恐れ入る。


俺も伴音のビックリ行動に早くも馴染んで来ているようだ。


よし、この件はこれで終わりにしよう。伴音も間もなく出る時間だし、俺も昼から予定がある。


それらの準備をしないとな。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━



【4月7日(火) 16時15分】



用事は予定通り済ますことが出来たのだが、思った以上に時間を食ってしまったみたいだ。


学校には17時30分までには着かないといけないことを考えると、家に帰っている時間はない。


俺は携帯を取り出そうと、右ポケットを探る。



「スマホじゃなくて、携帯……」



取り出したのはスマホだったので、直ぐにポケットへリバースさせ、そういえば左ポケットだったなーと思い出し、取り出して葉月と伴音にメールする。


メール内容

【From】

坂本零弐

【To】

葉月 伴音

【Sub】

悪い。

【本文】

用事が長引いて、家に戻るの難しい。

そのまま学校へ向かう。飯は先に食べてくれ。



「つうかやっぱスマホ邪魔だ」



俺はスマホやiPhoneと言ったタッチ式が嫌いである。片手で操作しにくいし、画面は向きだしだから割れやすいし、(しま)いにはボタンの押しミスが多発するわでストレスが溜まる。


始末屋には必須だからと渡されたから今まで持ち歩いて来たが、今後は家に置いとこうかなとも思う。


機械音が鳴り出す。携帯の方からだ。開いてチェックしてみると、葉月と伴音から返事が来ていた。



メール内容

【From】

葉月

【To】

零弐さん

【Sub】

分かりました(>_<)

【本文】

大変かもですが、頑張って下さい。

帰るまで待ってますね。



葉月のメールは、直接話しているより軽快な感じがするな。



メール内容

【From】

伴音

【To】

零弐お兄ちゃん

【Sub】

お姉ちゃんと一緒にメルりました♪

【本文】

ご飯の準備しとくね!帰り遅いんだよね?寝ちゃってたらごめんねw



うん、伴音はメールでも伴音だった。

二人が同時に返信してきたのも、なるほどと理解する。



「てことは、二人とも家に帰ってるんだな」


「あれれ?レイジ~?」


「ん? お、ユミ」



後ろから声をかけてきたのがユミと直ぐに判った。

この気配殺しと明るく高い声量は、ユミ以外有り得ない。



「良く分かったね!?」


「特徴的だからな」


「うそ!?どの辺が??」


「どの辺……体さばき?」



それ以外にどう形容したら良いか分からない。


日向者の人間に、裏世界の技術(スキル)の話は出来ないしな。



「えぇ~、なにそれ……もっと他に特徴なかったの?」



どうやら俺が精一杯考えた言葉では不満があるようだった。



「ま、いっか。レイジも学園向かってる最中だよね? 一緒に行かない?」


「構わないぞ。諸事情があって荷物は財布と手帳しかないけど、そこはつっこまないでくれ」


「わ、わかった。 でも今日は荷物は無くても、大丈夫だと思うよ?オリエンテーションしかないからね。 あ、でも明日は健康診断だから、診断書と保険証が必要になるかも」


「ん?」



健康診断に診断書とか保険証って必要なものなのか?


まあ、学校着けば先生から説明受けるか。



『to be continued』


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ