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被疑者一号
「オフミーティング対戦スコア」
数学 8―7 柱木
数学 3―0 二野
数学 8―5 雅
数学 7―3 糸束
数学10―4 分道
柱木 2―2 二野
柱木 9―7 雅
柱木 6―5 糸束
柱木 7―4 分道
二野 3―1 雅
二野 2―1 糸束
二野 3―0 分道
雅 9―9 糸束
雅 8―10分道
糸束13―11分道
殺人事件において、第一発見者というのは、最も始めに疑いをかけられる人物であると言える。当然僕だって、そんな現場に遭遇したものならば、第一発見者のことを少なからず疑いはするだろう。しかし今回に限って言えば、僕はその可能性を考える必要がない。
なぜかと言えば。ここ、数学さんの館に招待された人間の中で、犯人を除いて、数学さんの遺体を最初に発見したのは、他でもない。この僕自身なのだから。
……だから。
「悪いけど、糸束くん。これはどう考えても君が犯人だと、私たちは疑わざるを得ないだろう」
だから僕は疑われていた。