表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
諏訪の国から  作者: えんるこら
転生転移
4/10

ウィンディアの家臣

だいぶ間が空いてしまいました。

月末月初が重なりますがなんとか週1くらいで更新したいです。

「では、早速だが私たちの自己紹介といこうか。」


ハル様がそういうと隻眼の女性が手を上げた。


「ワタクシからよろしいかしら。」


「うむ、エリシスから順番に頼む。」


「はじめましてカツヨリ。ワタクシはエリシス・モンブランと申します。


ハル様の参謀、林隊に所属していましてよ。」


エリシスと名乗った隻眼の女性は若草色の長髪で、どこかの御前といった雰囲気の人だ。


参謀ということは軍略に長けた方なのだろう。


「あ、カツヨリ、エリーちゃんのあれは別に片目ってわけじゃないんだよー。」


「そ、そうなのか。」


「シンク!・・・これについてはまた後程お話をさせていただきますわ。」


隻眼ではないのに何故眼帯を・・・?


何か理由があるのか、エリシスはややうつむきそう言った。


「次はオレだ。オレの名前はハーベスト・ウィステリア。


ハブと呼んでくれ。所属は山隊だ。」


眼鏡の男はハブというのか。さっきまでは落ち着いた雰囲気だったが、


陽気な感じでなんだか親しみやすそうだ。


「このメンツの中では男はオレだけだったからさ、仲良くしてくれ。」


「あぁよろしく。」


確かに他の人たちは皆女性だ。


何かあればハブに話をすることも多くなるかもしれないな。


「次はあたしでーす!っていうかもう知ってるよねー?シンク・ハイアット、風隊所属でーす!」


「あらためてよろしく、シンク。」


元気に自己紹介をするシンクに俺もあらためて挨拶をした。


「次はあたいだな!あたいはマリーチェ・カスケード!火隊のメンバーだ!よろしくな!」


「随分と背が高いのだな、よろしく。」


「おう!力比べならここの誰にも負けないぞ!」


マリーチェの背はかなり高い。見立てでは6尺(約180cm)ほどであろうか。


俺の背丈が5尺3寸(約160cm)ほどであるから頭一つ大きいことになる。


そう考えているとハル様の隣にいた少女が訝しげにこちらを見ながら口を開いた。


「・・・ノル。」


「え?」


「名前、ノル・・・。ハル姉様の・・・、妹。」


「よ、よろしく。」


「・・・っ。・・・よろしく。」


嫌われているのか、それとも独特な喋り方をする子なのか。


「ノルは口下手なのだ。許せカツヨリ。」


「あ、いえ。別にそんな。」


ハル様から庇護が入る。口下手にしては随分と落ち着いているような気もする。


甲斐の民にもそういった口下手と呼ばれる者はいたが、


あたふたして落ち着きが無い様子の者だった。


「最後に私だな。私はサンホーン大陸ウィンディア国19代国主、ハル・ウィンディアだ。」


「大陸・・・。」


「そうですわ。この世界には3つの大陸があって、そのうちの一つがこのサンホーン大陸ですわ。」


ハル様の言葉からふと漏れた単語にエリシスは補足をしてくれた。


この世界に来たとき、シンクからも三大陸という言葉を聞いている。


3つの大陸があることがわかっているということは、日本より船業が盛んなのであろうか。


「ではカツヨリよ。そなたの居た世界のこと、聞かせてもらいたい。」


「はいはーい、ハル様―。あたし達お城に来たばっかりなんですよねー。」


ハル様の言をシンクが疲れたから休みたいとばかりに遮った。


「ふむ、そうだな。では今日はこのくらいにしておこう。ハブよ。」


「なんですかハル様?」


「カツヨリの部屋を用意させよ。」


「了解しました。」


二人がそういったやりとりをすると、ハブは裏手の扉に入っていった。


部屋を用意すると言うが・・・。


「よろしいのですか?」


「何がだ、カツヨリ。」


「どこから来たかもわからぬ俺を場内に置いても良いのですか?」


「構わぬさ。それに今のそなた一人で何か事を起こすということもあるまい。」


それは確かにだ。いくら武士大名だったとはいえ未開の地で謀をするのはかなり難しい。


それにここはハル様の手中、滅多なことはできないだろう。


「それでは、世話になります。」


「明日はそなたの世界のことを聞かせてもらいたいのと、


これからのことも話したいと思っている。」


「これからですか・・・。そうですね、わかりました。」


なんとなくだがハル様の言葉には納得してしまうところがある。


威厳というかなんというか。王者の風格・・・、まるで・・・。



(せがれよ。強く生きよ・・・。)



父上!?



「カツヨリ大丈夫?顔色悪いよー?」


「シンク・・・、すまない大丈夫だ。」


「疲れている様子だな、そろそろ部屋の準備もできたころだ。シンク、案内してやるといい。」


「了解しましたー。行こうカツヨリ。」


皆が心配そうにしている。体調が悪いわけではないのだが・・・。


今日のところはその厚意に甘えることにしよう。


俺はシンクに連れられウィンディア城の中を歩くのであった。




今回までの女性陣おっぱいの大きい順


マリーチェ>>>シンク>|超えられない壁|>エリシス>ハル>>>>>>ノル



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ