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諏訪の国から  作者: えんるこら
転生転移
10/10

予想外の出来事

エリシスに言葉を学んでからカタカナ言葉解禁しました。

あと、最近「艦これ」はじめました。

 「ここいらからが北通りの地区になるでやんす。ウィンディアの民でも

通りに面したところに家を持ってる人は金持ちや貴族がほとんどでやんす。」


エリシスから聞いた所によると、貴族とは日本で言う諸大名や豪族といった類のことのようだ。


北側の通りから西側へ向かうにつれて貴族から庶民の住む所になるようだ。


「先代からハル様へ代替わりしたときに、大規模な施しを

行ったおかげで飢餓に苦しむ人はうんと減ったでやんす。」


「ハル様は人格者なんだな。」


「人格者なんてもんじゃないでやんす!奴隷制の廃止をしてたり、

孤児院を立てたりと、ハル様は聖人でやんす!」


ムロガはハル様のことを随分と尊敬しているようだ。代替わりも最近のことだったと言うし、


恐らく今この街に住んでいる人は皆ハル様を慕っているのであろう。


そう考えていると三回目の鐘が鳴った。


「次は西通りでやんす。」


「もう三刻も経ったのか。鐘一回では見回りが隅々まではできないのだな。」


「案内しながらだからでやんすよ。いつもはもう少し早く移動するでやんす。」


そういうものか、と西通りへ移動していった。




 「ここがお待ちかねの西通りでやんす。」


「これは・・・。」


昼間なのに活気は薄暗く、少し酒の臭いがした。


先ほどまでのウィンディアとは全く異なった雰囲気の街並みだった。


「所謂歓楽街ってやつでやんす。

この街の酒場は日が落ちてから朝日が昇るまでやっているでやんす。」


「そんな時間まで営業しているのか。」


「この国の決まりでやんす。酒場は太陽の出ていない時間にのみ営業していいことになってるでやんす。

それ以外の店は好きな営業時間でやっているでやんす。」


なるほど、国で定められているわけか。昼間から酒場で飲んだりすることはできないわけだ。


店はやっていないが、やはり場所が場所だけにトラブルは起こるらしい。


ムロガが西側の方が荒い者が多いと言っていたのはこれに由来するらしい。


人気の無い通りを見回りをし、半分を過ぎたあたりで急に雰囲気が変わった。


甘い香りがする?


「・・・ちょっとお兄さんたち~。」


「呼びました・・・か!?」


「今お暇かねぇ?お城の方?良かったら遊んでかな~い?」


「え、あ、ちょ、いや。俺は。」


「カツヨリ君、ただの客引きでやんすよ。落ち着くでやんす。」


落ち着いてなどいられるか!


そこに現れた女性は、スケスケの羽衣だけを身に纏った状態なのだ!


顔は幼さが残る感じで服に透けた乳房はシンクにも劣らず、


そして下の毛が・・・。って何見てんだ俺!


「しししししっ仕事中故!きょ、今日のところは御免!!!」


「あ、待つでやんす!カツヨリ君!」


「お仕事終わったらまたきてね~。」


俺は脱兎の如くその場から走り出した。そこに追いかけてきたムロガが合流してきた。


「カツヨリ君!ちゃんと警邏の仕事をしなきゃダメでやんすよ!」


「警邏って!ああいう手合いのがいるなんて聞いてないぞ!」


「ただの娼館の客引きでやんすよ!仕事中だったりその気が無いなら断ればいいでやんす!」


「あの見た目はありえないだろ!」


「ここいらではあれが普通でやんす!娼婦も娼漢もああいう格好で客引きをするでやんす!」


なんということだ、日本とはかなり文化の違いを感じてしまったぞ。


というかショウカンも・・・?


「おや、ニイサン達。迷い込んじまったのかい?もしかしてソッチ系をご所望のお客さんかね?」


「うわああああっ!!!!くっ、くっくせものおおおおおおおっ!?!?!?!?」


そこに現れたのは筋骨隆々で、股間の形が分かりそうなほどに張り付いた下着を一枚だけ身に着けた男だった。


「カツヨリ君大丈夫でやんすよ!ただの娼漢でやんす!」


「な、なんだそれは!!!」


「娼婦の男バージョンでやんすよ!こういう仕事もこの国にはあるでやんすよ!だから落ち着くでやんす!」


「落ち着けるかー!俺は次の区画へ行くッ!!!!」


「まだ鐘は鳴ってないでやんすよー!!!」


静止するムロガを置き去りにして俺はその場から走り去ったのだった。


表現的にギリかな、どうかなー。

ちょいと短めでした。

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