プロローグ
私の主人は、結構器用で、家事や育児が上手です。そこらの主婦顔負けのです。もっとも、休みの日か、私がぶっ倒れて、どうしようもなくなったときしか、やってくれませんが。主人が女だったらというよく話していましたら、主人がこっそりそれをネタに漫画を書いていました。読んだらおもしろいので、さらに小説にしてみました。
誤字 訂正しました。
私の名前は、日下部千香といいます。主人の日下部拓也と子供3人の専業主婦をしています。といっても、ピアノ教師もして稼いでいます。内緒ですよ。数人しか生徒はいませんし、収入ゼロということになっているのですから・・・。
今は家族写真を撮ろうということで家族全員玄関先に集まっているところなんです。主人は写真が趣味で、大きなカメラを三脚にセットしています。私が育てた秋桜がはきれいにさき誇って来ましたので、これをバックに撮ろうといい出しました。
主人は、まだ、0才6ヶ月の実を胸にだき、ポーズをとろうとしますが、うろちょろして1才の智勇と由縁が言うことをききません。
「おーい。由縁、じっとしてろ。」と智勇をがっしりと足で押さえ込み、由縁に声をかけています。
「由縁! こっちへ来なさい。」
「やだよ。」と由縁は女の子くせに活発でにじっとしておりません。
「あっ、智勇、動くな、前にいろ!」
「ふぎゃーー」
挙げ句の果てに寝ていた実が起きてしまいました。
「あー、よち、よち、パパですよー。お腹がすいたかな。」
ほほえましくも賑やかなな普通の家族写真の撮影風景です。ただ、1点を除いては・・それは、私の主人の日下部拓也は、外見はどうみても女だということなんです。私を遙かにしのぐ巨乳、キャロットスカートから伸びた長い足、パーマをかけた栗色の長い髪、十分モデルとしても通用する美貌と身長、主人は女性の体をもった男性なのです。
さてと、主人どうしてこんな体になったか? 私がこんな主人とどうして結婚したかを話しましょう。それと、智勇と由縁の誕生日は、15日違い、実とはさらに10ヶ月違いですが、生涯同一学年でした。この秘密もおいおいお話しします。
この話はフィクションです。実際の人物とは何の関係もありません!