告白
私は告白をした。
好きで仕方なかった、それは告白前に思ってたことで。
それをメールで言葉にしただけなのに
「ごめんなさい」
という一言で片付けられた。
たったそれだけの成り行きで
何故こんなにも噂になるのだろうか。
同じクラスのヤツは、告白した次の日に既に知ってた。
そして、告白したニ、三日後にもう、同学年すべてに行きわたった。
私が彼を好きだということは、同じクラスの一人の女友達しか知らないはずだった。
告白したことも、今までのことも知っているのは彼女だけ。
そして、その子がばらしてないということは確信がもてたし信じてる。
実際、その子は・・ばらしていないのだ。
そしてメールで告白したのには、わけがあった。
学校から帰る時間、通学路を一人で歩いていたら、
好きな彼がいる男子の集団と遭遇してしまった。
いや、実際は、彼の後姿がみたくて後ろを歩いていた。
ただ、
彼等をぬかすことなく追いつくことなく終わると思っていた下校の時間。
だがそこに転機が訪れた。
その男子集団の一人が私を目ざとく見つけると、
「**がお前のこと好きだって!!」
という言葉が発せられた。
**というのは彼の名前・・ではなく彼のあだ名だ。
「は?」
と、思わず疑ってしまうその言葉。
それが本当だったら本当にそれはうれしいことだった。
「はやくこいよぉーー++」
++とは私のあだ名だ。
彼は私のこと名前で呼んでくれていたのに、
苗字よびにさせた原因を作った憎い女がつけたあだ名。
そのあだ名だけでどれだけ私がいじられてきたことやら、
それをどんな思いで耐えたかそいつには分かるまい。
・・それはともかく、なんか知らないけど
その男子は私が来るよう催促した。
「・・なんで」
なんで行かなきゃならないのか。
まずさっぱりだった。
動揺しまくりの自分に断るすべはなかったけれど。
そして、仕方なく足を早め、追いつけば、
また、聞かれた。
「**がお前を好きなんだって。
どうする?」
なんでそんなこと聞くのか。
お前らがいなかったら私も好きだと言うに決まってるだろ。
「・・どうするってなんで?」
「振るか受けるか答えるんだ!」
「はぁ!?なんで」
そう思わず聞いてしまった。
この場で言えるかよ!
そう心の中で叱咤する。
「早く返事してやれよ」
そんな言葉もきいた。
それを言ったのは、同じクラスになって、
やたらと私をいじる一人の男子だった。
「じゃあ、好きか嫌いか答えろよ」
他の男子が言った。
嫌いだといえる勇気は私にない。
嘘をつくことができなかった。
だって、今まで焦がれてたのは事実だから。
「嫌いじゃないよ」
それしかいえなかった。
だが、私はさっき言われたあの耳を疑いたくなるようなあの発言の
確実さの裏づけをとりたかったので反撃する。
「なんでこんな話になったの?」
と、私にあの発言をした男子に聞くと、
すんなりと答えられた。
「**がお前に前々から告白したいって聞いたから」
「え!?」
この言葉には驚いた。
これで裏づけが取れたと思った。
小2のとき、彼に一度告白されているから余計に。
・・そのときオーケーすればよかったと後悔を
後ですることになったのだが。
まぁ、帰りはそれで終わったけど、
問題は家でのメールのやり取りだ。
このままではきまずい。
明日学校ではなせなくなる・・
そのときなんでこう思ったのか分からない。
ただ、どうしよう、その言葉だけが頭の中を回っていた。
だから彼女にメールで話した。
事の成り行きを。
まぁ、そんな成り行きで
メールだからいいやと思って、告白したのである。
・・今思えば告白する時期間違えたとしか言いようがないのだが。
ま、それで、ごめんなさいで、私の悩みはぬぐわれたということだった。
今までいろいろあったがこんな恋心は初めてかもしれなかった。
ま、そんな恋も終わって受験に立ち向かう努力ができるーー!
マジでプラス思考にその日は思った・・・が
しかし!!
告白した次の日!!
振られたはずが、・・帰りトモダチと帰ってたのに、
拉致されましたーーーーー!!
まず、説明しよう、
学校の昇降口に例の彼の集団がいました。
ま、そんなのは気にせず、
方向の違う私のお友達をおしゃべりし、
正門と西門とで別れ、方向が同じお友達と正門に向かった。
私はきまずかったので、後をちらちら見ながら
「足はやめでいい?」
と聞いた。
何もしてこないよな・・そう思うのだけど、
どうも嫌な予感がしていた。
「いいよ、なんで?」
もちろんその理由を問われた。
無理もない。だが、違うクラスのそのトモダチに
好きな人にこくってふられたとかいえない。
だから
「昨日、あの男子達と遭遇して
やばかったって言ったよね。ちょっと今日もやばい気がするんだよ。」
歩きながらそう、答えれば、校門を出て、通学路に差し掛かったところで
「いいよ。」
といわれた。
それでしばらく経っても何もないから
「ぬかしてるし大丈夫だよね」
「あいつらもそんな暇じゃないでしょ」
と、2人で安心していた。
そんなときだった。
後から自転車をこぐ音がしたーーー
「そこのあなた!**が来るからそこで止まって!!」
「はぁ!?」
あの好きな・・いや好きだった彼のいる集団の中の
チャリ通の人が道をふさいで現れた。
「なんで!?あれでおわったんじゃないの!?」
思わず私は叫んだ。
だってそうでしょう?好きですって書いた後
ごめんなさいって送られてきたし、それは噂になってしまった。
私としても後悔はしたけど、ショックというものは受けていなかった、失恋に関しては。
ただ、彼が私が告白したことを、周りに話すようなやつに言ってしまっていることに
ショックというか幻滅したというか・・、まぁそんな感じだった。
ともかく私の中ではすでに過去のこととして終わっているのである。
頭も心もスッキリ状態。ただ、彼との関係がきまずいだけ。それだけだったのに。
「とにかくいいからそこで待っててください!」
そういわれた。
だから、付き添いの友達に聞いた。
「コイツ誰!?まったく知らないんだけど、従う理由ないよね?」
「ないでしょ。・・で、どうするの?」
「もと来た道戻って逃げるか!」
「よし、逃げよう」
という感じで、もと来た道をたどり、トモダチの通学路へ逃げた。
自転車の方はというと、彼の集団のほうへ報告しに行ったらしかった。
男子と女子・・それだけで足の速さには差があった。
・・もっとも運動部と文化部では天と地ほどの差が元からあるのだが・・
体力的にもそこに着いたとき、つかまってしまった・・別のヤツに。
「ストーカーだろ、お前!!」
「@@先に帰ってて!事情をあとで説明するから!」
つかまった私は叫ぶ。
トモダチの@@には先に帰ってもらうしかなかった。
彼女まで巻き込むわけにはいかない。
それに・・こんな騒動見られたくない・・っ
「え?・・わかった。帰るね」
トモダチは不満そうながらも帰っていった。
「**が待ってんの、もう逃がさないからな」
なんてストーカーにいわれてしまう。
「なんで**がまってんの!?おかしいだろそれ!!」
「あいつも本当はお前のこと好きなんだってさ!
言葉で言ってやれよ!」
これで何度目だろうか、耳を疑う言葉がすらりと聞こえた。
「はぁ!?いやに決まってるだろ、ぜったい言わないからね!」
言葉が無理だからメールに書いたのに、なんでこうなるんだろう。
せっかくスッキリした頭がまたごちゃごちゃになってしまった。
拉致されたまま、彼等の集団に連れて行かれた。
だが、抵抗しているのは**も同じなようだった。
「なんでこうなるんだよ!」
彼がさけんだ。
「それはこっちのセリフだよ。なんで私拉致されてんの!?」
思わず言い返す私。
何がなんだか分からない。
その後、彼がなんとか逃げ切って、
私は解放された。
「チッ、今日は諦めるか・・」
解放寸前、そんなばくだん発言が。
「はぁ!?またやる気!?もうやめてよ、迷惑だ!」
私はもう何もかも投げ出したくなった。
本当に今回は告白する時期を間違えたんだと思う。
あの彼の相談相手が、こんな大きなことするとは思わなかった。
彼等の行動力と、情報網の速さを私は甘く見ていたのだ。
その日はもうそれでうやむやになったが、明日もやるらしい。
参ったな。
それで次の日。
技術の時間で、個人情報の流出はいけないだとか無責任な噂は人の命をおびやかすとか
メールで告白するなみたいな、けっこう生徒達がもりあがる授業があった。
私はいじられてむかつくものだったけどね!
そして・・掲示の最終日だと勘違いして、けっこう掲示を放課後まで作ってしまった。
五時半までやったが結局つくったものは貼れていない。
作っている間、私は昨日のことが気がかりでしょっちゅう窓から昇降口を見ていた。
四時半ぐらいだろうか、そのとき彼等の集団はいた。
「うわ、やばい・・」
そのときはそう思った。
あいつら本当に降りてくるまで待っているつもりか!
今日は七時から塾なのに・・。
本当にあたふたしたが、彼等はそれほど暇ではなかったようだ。
五時半には姿はなかったし、そうとう日が沈んでて暗かった。
家には六時前につき、急いで夕食を食べて
塾へいく支度をした。けっこうハードスケジュールだ。
そんとき、メールの確認したら・・!
なんと、知らないヤツからメールがきたーーー!
「夢掲示お疲れ~ 誰か分かる?(笑)」
というメール。
アットマークから続くメアドからしてヤフウじゃないのは確か。
そして言葉的に女子な気がしてくる。
むかむかしてて焦ってるときにふざけたこのメールを読んで私はキレた。
今日の技術の時間で習ったよな!?個人情報の流出はいけないって!!
それに、メールの文章とかも著作物だよな!?
おい!ふざけんなよ、**!
いくら、私がメールで書いたことほぼ誰かに教えて相談するのは
むかつくけど百歩譲って許すとしてメアドまで教えるか!?普通!!
けっこう心中、マジでキレた私はこう送り込んでやった。
「は?誰お前。
・・うわ、あいつ、メアドまで勝手に教えたのか
幻滅だな」
と。マジでめちゃくちゃ不機嫌なメールを送ってやった。
しかし、それからメールの返信は二日たても来ない。
そして親に聞けば、そいつはauのケータイから送ってるとのこと。
だとしたら常に持ち歩いているはずだと私は考えた。
そうだとしたら二日もたってるのにメールが来ないのはおかしいだろう。
だからもっと不機嫌なメールを送ってやった。
「お前、もしかして返事送らない気でいる?
auのケータイから送られているのは親から聞いて知ったけど、
常に持っているのだとしたら、
たとえ忙しくてもその日の内か次の日には送るよな?
大体、何の目的で送ってきた?
ちょっとした軽い気持ちで送ってきたんだろ?
メールのやり取りする気でいるなら返事ぐらいすぐに送って来いよ。
こっちは器の小さいお前らの噂話とかあだ名でいじってくることにうんざりしているんだからな
・・にしてもメアドって個人情報だろ。
個人情報の流出はいけないって技術の授業でその日に教わったよな?
いっとくけど夢掲示、五時半まで残ったけどまだ終わってないから。
ホント、お前誰?予想はついてるけど
そんぐらい答えられるよな??」
と。さすがに、個人情報の流出の話は**に言うべきだと思ったんだけど
まぁ、いいやと思いました。
まぁ、メールのやり取りの話は別にする気がないなら送らなくていいとか、
言えばよかったけど。
まだ、他にそいつらを打ち負かすものはいくらでもあるのでいいやと思った私だった。
・・また明日、拉致されるようなら
逃げ切ってやる!
そう拳を握り締めながら思うのであった。
ここまで読んでくれた皆さん、
器の小さいバカなヤツラの情報網は甘く見てはいけません。
そして、後のことを考えて告白しましょう^
・・そして私のような黒い人が出ないことを祈りましょう^
では、またこれから進展があるようでしたら
話を続きを書こうと思います。
ではさようなら。
ps まだ知らない人からメールが来ません。
依然、謎のままw
ホントに読んでくださりありがとうございました。
思ったこと、なんでもいいですので送ってください。
なんでも受け止めます。