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ボタニカル

おしろいばな

作者: あいなめ

ピンク色のおしろいばなの花

その根元には早くも真っ黒の

おしろいばなの実が実ってます


おしろいばなの実をつぶすと

中から出てくる粉のような

胚乳を手の甲にこすりつけて


なんとなくお化粧のまねごとを

かつての子供たちは

していたものでした


手にはおしろい口には紅

花々の恩恵でほんの少し

大人のまねごとをしたのです


今では小学生の間にでも

しっかり化粧をした子供が

雑誌のモデルになったりします


実はその若さこそが最も

高貴な化粧であったという事を

彼女たちはいつ知る事でしょう


そのわずかな時の間だけ

ただ想いだけを代償に

人と繋がれたのだということも


子供に狩られる事もなくなった

おしろいばなは今は心安く

その実りを迎えるようになりました

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― 新着の感想 ―
[一言]  種子を運ぶために、動物に果実を食べられたりみたいに、おしろいになるのは、繁殖の助けにならないんですかね?  果実も、食べられなきゃ、安心して大きくなれるけど、食べられないと意味がなかったり…
[一言] お化粧ねぇ……。 あんまり小さい子はしない方がいいよなぁって思う。 でも、大人になったら必須って言われるし、よくわかんないですよね笑 おしろいばながお化粧の道具だとは知りませんでした。 そ…
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