1/5
厄災の初まり
少し前まで、ここは普通の人間が住む世界だった
ある日ひとつの夫婦が子を授かった
2人とその子は幸せになるはずだった
しかしその家族に訪れたのは紛れもない絶望だけだった
母親は子を産んで死に子は生まれまもなく死んだ
父親は苦しい日々を過ごしていた
ある日ひとつの連絡があった
子が生きているというものが
1度死んだ子は生き返った
しかし父親の心は癒えなかった
奇跡も虚しく子は虐待を受けた
だが奇跡は偶然のものではなかった
必然的に子は生き返った
そして子が6つになる頃父親が死ぬこともまた必然
これは厄災を授かりし子が幸せを掴むため生き抜く戦い
(?)