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まるすけと かくべえの どんな にんじゃ?

作者: やまくま

絵本用に書いたものなので、ほぼセリフのみです(笑)

 まるい ほっぺの にんじゃ、まるすけが いえで ひるねを していると、ドンドンドンと とを たたく おとが しました。

「んん? だれだ?」

 まるすけが とを あけると、しかくい まゆげの にんじゃが いました。

「かくべえで ござる」

「おお、かくべえか。たしか、おしろに しのびこむとき、『ごめんください』といって つかまった やつだな?」

「ちがうでござる」

 かくべえが くびを よこに ふりました。


「ん? ならば うたを うたいながら おしろに しのびこんで つかまった やつか?」

「それも ちがうでござる」


「ならば おしろに しのびこんだあと、おならをして つかまったやつか?」

「だから ちがうでござる!」


「ならば おしろに しのびこんだあと、おひめさまの ねがおを じーっと みていて つかまったやつか?」

「ちがう! ちがう! そんなことは しないでござる!」


「ならば まきものを ぬすんだあと、べんじょで うんこを していて つかまったやつか?」

「いいや、ちがうでござる!」


「う~ん。ならば まきものを ぬすんだあと、ごはんを たべてしまって つかまったやつか?」

「それも ちがうでござる!」


「ならば ならば、まきものを ぬすんだあと、おふろに はいっていて つかまった やつか?」

「ちがう、ちがう、ちがうでござる!」


「ならば ならば、まきものを ぬすんで かえるとき、『やーい、やーい。まきもの もーらった』といって つかまったやつか?」

「もう! ちがうでござるよ!」


「ああ、まきものを ぬすんで かえるとき、『いってきまーす』といって つかまったやつだな?」

「ちがう、ちがう! せっしゃは そんな ドジなことは しないでござるよ! だれと まちがえているでござるか!」


「う~ん。ならば いったい なにを やらかしたやつだ?」

「なにも やらかしていないでござる! おしろの おとのさまからの でんごんを つたえにきたのでござる!」


「そうか。すまぬ。それで どんな でんごんだ?」

「はっ。じつは……」

 かくべえが まるすけの みみもとで そっと ささやこうとして……。


「あー、なにを つたえるか わすれちゃったでござるよー!」

 ズコーッ!


 こうして、かくべえは おしろに かえり、まるすけは ふたたび ひるねを するのでした。

                                            

                                          

 





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