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巡る季節の詩・季節の作品

詩 春夏秋冬・季節は去る

作者: 透坂雨音



 桜の花びら ひらひら

 あたたかい温もり 運んできた

 とうめいな そら

 うららかな 日々

 記憶のアルバム 

 最初のページめくった


 焼ける雲が浮かぶ

 気持ちよさそうに 焦がれるアスファルト

 そこかしこに みずたまり

 ひまわりは めいっぱい

 たいようのひかり むさぼった

 草原も 野原も 森林も 砂浜も 

 思う存分 かけまわった


 落ち葉 ひらひら

 木の色 山の色 染めて

 たんたんたん 靴でリズム踏むように

 自然求めて 物見遊山

 ページの分厚さ 歴史がつづられてる

 たくさん 実感してた


 誰も彼も眠りにつく 白い季節

 さよならと別れは 切っては切りはなせない

 白い息 道端の雪だるま 通り過ぎていって

 寒さに凍える手 さすって 温めた

 アルバムめくる手を離した






「ストーリー」


 たくさん思い出をつくろう。

 そう決めた彼女。

 命の機嫌はたった一年。

 その「たった」を「たくさんだった」に帰るため。

 彼女はアルバムを手にして、限られた時を駆ける。


 

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