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ロスト  作者: 林 晄史
劇場
20/25

闇雲


「……起きたら殺す」


  目の前に横たわるコウを復元しながら、シズクの視線は実に鋭かった。


 こいつの無茶は何度目だ。学習能力はないのか?

というか、私は……。


「ごめん、シズク」


 コウの開口一番だった。

そして緩やかに起き上がった。


「……許さない」


 ゲンコツをフルパワーで振り抜き、コウを再び寝かしつける。


「……というかすぐに起きないの。思慮する時間も大切よ」


「分かった」


 コウは瞑目し、どうにか考えようとしているようだ。

シズクは頭を抱え、眉を寄せて、静かに吐息をついた。


「………」


 無言で見つめる。

うなりながら思慮するコウは、いったい何を思い浮かべているのだろう。


 リンとシソの事でいっぱいで、その他はまた事後でしょう。


 別に報われたいとか、ましてや好きだとか恋愛感情などあり得ない。

戦友であるのだから礼や謝罪など要らないし、当然のことだ。


 シズクは敵と戦ってはいないし、命を何度も晒してるコウを立派だと思っている。


 それでももやもやしてしまうのは、どうしようもないのだ。


「……いったいいつまで」


 シズクが声をかけようとしたら、コウはすやすやと眠ってしまっていた。

いつものようにシズクは、静かに音もなく吐息をついた。

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