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MASK OF HEART   作者: 天川 榎
第六節 真実
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第四十五章 ひとり

「「悪」のプログラムを、「あの時」に入れられて、記憶が・・・」

老人は、ガクガク震えている。


「あっ・・・、う・・・、?!」


突然、ヨウの脳裏から、「何か」が、蘇ってきた。

「やっぱり・・・、この時を、ずっと、待ってた。」

ヨウの口調が、まるで、別人の様になった。

「「あの日」以来、ボクは、ずっと、閉じこめられてた。」

ヨウ・・・、いや、ヨウの中の何者かが、震えた声で、言った。


「ま、まずい!!!」

老人は、あたふたしているが、どうすることもできない。


「「グラモス」を、倒さねば・・・、うっ・・・」

ヨウは、頭を抱え、そのまま、倒れた。


老人は、ヨウのこと、自分のことをマタムネ達に話した。


「私は、昔グラモスの研究の助手をしていた。確か、プロトタイプのアンドロイドは12体あったはずだ。その全てのプロトタイプには、本物の「ヒト」から取り出した、「I.D.(Intelligence Device=知能装置)」という物が埋め込まれており、それぞれの人間でいう心臓辺りに、「こころのQ」がある。これは、人間の「マドウ」のパワーの限界を超えるために作られた物で、装甲右腕ゲマルガ装甲左腕ゲマルゴ装甲脚ゴメウス装甲胴レナジオ装甲頭デモラメが、それぞれLv.Ⅰ、Lv.Ⅱ、Lv.Ⅲ、Lv.Ⅳ、Lv.Ⅴとなるが、PRだけは、Lv.Ωが存在する。これは、装甲する物ではなく、金属化メタルすることを言う。メタルすることにより、身体能力は、Lv.Ⅴの一億倍とも言われているが、定かではない。さらに、ヨウ(アラバナ)の場合は、悪成体フラの人格と、幼体メロの人格、そして成体テスの三人格が共存しているが、Lv.Ⅰの覚醒により、共存のバランスが崩れ、ヨウの人格は現在不安定な状態だ。そして、ヨウだけの特殊な例なのだが、フラとは名ばかりで、正式な悪成体ではない。だが、早く手を打たないと、彼の人格は3つとも破壊され、死ぬだろう。とにかく、このことを理解してくれ。」


「は、はい・・・」

マタムネの返事には、戸惑いと不安が混じっていた。


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