第四十一章 奇遇
ヨウは、悩んだ末に、決断した。
「行くよ。」
彼らは、ペザから、手がかりを貰った。
西に行くと、小さな町「ゼロ」があるという。
そこに、何かあるはずだ。と、言われた。
早速、4人は、ペザの元を離れ、西に向かった。
「ウィータ」から「ゼロ」までの道のりは、田舎にあるような、土がむき出しの道だった。
空は、暗く、どんよりしていて、シトシト雨が降っていた。
「ゼロ」に着くと、見る目を疑った。
そこには、「0」の形をした湖が、目の前に広がっていたのである。
そして、その湖畔に、ただ一つ、家らしき物があった。
木造だ。
そこに、ヨウ達は、向かった。
コン、コン。と、ノックした。
「すいません。お伺いしたいことがあるんです!」
すると、住人は、
「また「ムダン」か!帰ってくれ!ココの住人を連れ去って何になる?」
「いや、この、湖について・・・。」
「帰ってくれ!」
「湖について、教えて下さい。」
「この家に入らないと約束するなら、教えてやる。」
「入りませんから!」
「・・・、分かった。そこの湖の底は、「ドラクレア大陸」の「サマーリニ洞窟に繋がっている。底には、直ぐに着く。その湖の見た目に騙されるな。人は「こころ」で見分けるようにな。」
ヨウの足は、竦んでいた。