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MASK OF HEART   作者: 天川 榎
第五節 天に浮かぶ地
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第三十九章 悲文



しかし、皆、前に進む勇気が無かった。

「・・・・・。」

ただただ、泣いていた。

「こころ」に湧き上がる、悲しみ。

胸が張り裂けそうな程。


ペザは、床を見渡していたら、何かを発見した。

「・・・?「遺言」だって?」

ペザは、その封筒を開け、その中に入っていた、手紙を読み始めた。


やはり、ラルースの手紙だった。

内容は、こうだった。

「この手紙が、読まれているということは、その頃は、私はこの世から消えているでしょう。突然のことだということは、十分承知です。だけど、もう泣かないで。もう、あなた達の泣き顔を見たくない。後ろを向かずに、前だけを見つめて。最後に、一言。「あなた達は、独りじゃない。信頼出来る仲間が、付いている。もちろん、私も。」」


彼らには、どれ程の試練を、乗り越えただろう。

そして、彼らは、どれ程強くなったのだろう。

彼らは、以前の孤独な人間では、なくなった。

彼らに、どんな辛い宿命が、立ち塞がろうと、彼らは、屈しない。

ハッキリと、言える。

「僕らは、お前らとは違う!」

さあ、前へ進め。



<第五節 終>


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