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MASK OF HEART   作者: 天川 榎
第五節 天に浮かぶ地
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第三十三章 闇に染まる

第三十三章 闇に染まる


ラルースは、無事に大会会場に着いた。

参加申し込みも済ました。


午前九時、大会が始まった。

司会「さあ!始まりました!機械技術大会!この大会では、機械についてのマニアックさを競ってもらいます!まずは予選:○×クイズ!」


予選が、始まった。

様々な種類のクイズに答えていき、正解数が多い上位2名が決勝戦に進める。

全50問で、ラルースは、無事決勝に駒を進めた。


司会「さあ!これから、決勝大会:トーナメント早押しクイズを始めます!」


残った2人で、決勝が、始まった。

決勝は、一問で決着が着く。

緊張の度合いが半端ではない。


司会「さあ、決勝戦です!最後の二人は、xxさんと、ラルースさんです!問題・・・」


問題は、ラルースにとっては、簡単だった。

ラルース「!」

司会「正解!!!!ラルースさん、初優勝です!優勝者には、トロフィーが渡されます!ラルースさん!何か一言、お願いします!」

ラルース「お父さんに、このトロフィーを渡したいです!優勝できたのも、お父さんとその他のお陰です。ありがとう!」

ラルースは、満面の笑みを浮かべ、トロフィーを掲げた。


その時、突如として、空に暗雲が立ちこめた。

「うわ、「グラモス」のお出ましだ・・・。」

民衆が、口をそろえて、言った。

「な、何?」

ラルースは、足がすくんでしまった。

そして・・・


ゴロゴロゴロ・・・ピカッ!バキバキバキ!!!!


物凄い雷の音と共に、「グラモス」が、現れた。


「フフフ・・・、やっと見つかったぞ。君をずっと探してたよ。どうだ、私達と、手を組まないか?楽しいぞ。」

グラモスは、不気味な笑みを浮かべながら、ラルースへ、近づいてくる。

「嫌だ!世界をもう一度、焦土に変えるつもりなんだろ?」

ラルースは、首を横に振って言った。


「なら・・・、君を洗脳するしかないな」

グラモスは、手に黒く光っている種程の大きさの物を、ラルースに、埋め込み始めた。

「きやああああああ!!!!」

ラルースが絶叫した瞬間、埋め込みが終わった。

「これは、君へのプレゼントだ。喜ぶがいい。ハハハハハ!!!!!」

グラモスは、二タッと笑い、上空へと消えていった。

「ううう・・・」

ラルースは、小さく呻り声をあげ、倒れ込んだ。


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