第二十七章 捕らわれの姫君
「ハハハハハ。コンナトコロニ、イタノカ。サア、ワレトイッショニ、ユートピアヲツクロウデハナイカ。」
ロボットは、ラルースの方をじっと見つめている。
「な、何よ!それより、貴方は、なんなの?」
ラルースは、罵倒した。
「ワレノナモシラナイノカ?ワガナハ、「マサヨシ」ダ!ハハハ!」
マサヨシ、と名乗っているこのロボットは、無理をして笑っている。
「マサヨシ?」
ラルースは、首をかしげた。
「キミハ、「機械工学」ヲシッテイルハズダ。コノセカイモ、キカイガタクサンアルハズダ。イマノセカイニアル、ホトンドノキカイハ、ワガアニ、「マタムネ」ニヨッテツクラレタ。ムカシノセカイノ、セッケイズヲツカッタノダガネ。ワレモ、ホントハ、5ネンマエニ、シンデイタノダガ、ワガアニノ、「A.I.」ノギジュツニヨッテ、ワレノニクタイハ、ヨミガエッタ。ダガ、ワガアニハ、3ネンマエノジケンニヨッテ、キオクソウシツニ、ナッテシマッタ。モトモト、ココハ、「マタムネ」ノケンキュウシツダッタ。ダガ、ワルイヤツラニ、「マタムネ」ハ、ツレサラレタ。ソシテ、ツレサラレタ1ネンゴニ、モドッテキタ。ダガ、カレノキオクハ、マッタクナカッタ。」
マサヨシは、一本調子の声で、言い続けた。
「「ワルイヤツラ」って、まさか・・・」
ラルースの脳裏を、最悪の予感が、よぎった。
「ソウ。「ムダン」デス。セカイサイアクノ、ヒミツソシキデス。」
「そんな・・・、じゃあ、これから、「マタムネ」の技術が、「ムダン」によって、悪用されていく・・・。最悪の結果も考えられるぞ!もしかしたら・・・、人類滅亡??!!」
ラルースは、気が動転している。
「・・・、ナニカ、キタヨウダ。」
マサヨシは、遠くの方を見つめている。
「ア、アレハ・・・、「ムダン」ノ「六大師」ノヒトリ、「カデロ」ダ!」
「「六大師」?「カデロ」?」
ラルースは、ますます、気が動転してしまった。
「「六大師」ハ、ソレゾレ、「こころ」ノ「欠片」ヲモッテイル。ソノ「欠片」ガ、スベテソロッタトキ、「グラモス」ノソンザイヲユルガスコトガデキルホドノ、チカラガ、ヨビサマサレルラシイ。ダガ、ソノ、ジブンガ、「善」カ、「悪」カデ、セカイガ、メツボウスルカドウカ、カワッテキテシマウ、ツマリ、セカイハ、「こころ」ノ「欠片」ニヨッテ、ウンメイガカワルノダ。」
「六大師ノナヲ、スベテ、オシエテヤロウ。サンドラノ「セオ」、
アンザリュクノ、「モルモン」、ガバドノ「アド」、ダサマノ「カデロ」、地底世界ノ「バノン」、ソシテ、ジパングノ、トウキョウノ「デ・ガバ」。コイツラハ、ヤバイホドノ「マドウツカイ」ダ。シカモ、「闇」ノ、ダ。カクゴスルト、イイ。」
「すでに、「アド」は、私と「マタムネ」で、倒しました。」
「キ、キミ、マサカ、「マタムネ」ヲシッテイルノカ?」
「ちょっとね。」
「ハハハ!君達、ずいぶんと、余裕ぶっこいてるね!」
カデロは、高笑いしながら、こちらへ、近づいて来る。
「「カデロ」・・・、キョウコソ、ユルサナイ!!クラエ!」
マサヨシは、カデロに向かって、ロケットパンチを食らわせようとした。
だが、かわされた。
「フン!所詮、この程度か!なら、格の差を見せてやろう。「ファドン」!」
カデロは、火のマドウを放った。
「セバ!」
ラルースは、バリアのマドウを唱えた。
「何?こいつも、マドウツカイか!」
カデロは、ビクッと体が震えた。
「フン!こっちこそ、格の差を見せてやるわ!」
ラルースは、腕を組みながら、堂々と仁王立ちした。
「へぇー!大した自信じゃないか!なら、こちらから・・・」
「その勝負、待った!!!」
エネルギー発生場の出入り口から、叫び声が、聞こえてきた。




