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MASK OF HEART   作者: 天川 榎
第一節 光と闇の狭間
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第二章  LOST





目覚めると、草原に寝ころんでいた。

草原といっても、周りが岩の壁に囲まれている、いわゆる「盆地」というやつだ。

隣には、見知らぬ少年が立っていて、ヨウを見つめていた。

ヨウは、今にも飛びかかりそうな形相で、

「お前は、一体誰だ!」

と叫んだ。


すると、見知らぬ少年は、

「僕は、この草原を守っているのさ」

一面の緑を眺め、ご満悦しているようだ。


「お前の名前は、何だ?」

とヨウが首をかしげた。

すると、

「僕の名前は、セオ」

セオは、またも無表情で言った。


ヨウは、この世界がなんなのか、そして、自分は何故ここにいるのかが分からなくなっていた。

そう、「記憶喪失」である。


「セオ、俺はココにどうやって来たんだ?」

「僕も知らない。」

「じゃあ、なんで横に立ってたんだ?」

「前に、ココに突然現れた奴が僕の住んでいた森を燃やしたんだ。だから、お前を監視していた。」

「俺は、今まで気を失っていたんだ!そんなことできるはず無いだろう!早く俺から離れろ!」

「ダメだ。」

「何でだ?」

「僕も、一緒に付いていく。」

「何を言っているんだ!俺は、お前が嫌いなんだよ。」

「あなたは、別の世界から来た。この世界を救えるかもしれない唯一の存在なのかもしれない。預言書に書いてあった。」

「この俺が?何でだ?根拠は?」

「無い。」


ヨウは、明らかに現実を飲み込めなかった。

自分の中の「なにか」が、「救う」という言葉を拒絶していた。

彼の「こころ」に潜む、「なにか」が。



<第二章 終>





なぜ、ヨウはココへ来てしまったのか?

セオとは、一体なんなのか?


すべては謎に包まれたまま。


これから、彼らに一体どのような運命が待っているのか?


世界は「君」を、待っている。


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