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MASK OF HEART   作者: 天川 榎
第四節 みなとまち
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第十八章  悪魔怖い・・・

第十八章 悪魔怖い・・・


どうやら「悪魔館」は、灯台から北東に300メートルの距離にあるらしい。

歩いているうちに、マタムネとラルースは、歩いているうちに、仲良くなったらしい。


「ああ、もう着いちゃった!早いな。」

ラルースは、がっかりしたような顔で、言った。

「まあまあ、早く突入しましょう。」

マタムネは、ラルースをなだめるように、言った。

「私のハイテク機械があれば、簡単に、家にハッキング(侵入)出来るのに・・・。」

ラルースは、満面の笑みを浮かべながら言っているが、マタムネには、理解不能だった。

「まあ、早く行きましょう!」

マタムネは、「悪魔館」の門を開けた。

ギギギギギ・・・


「ごめん下さい、誰も居ないのですか?」

ラルースは、甲高い声で、言った。

「ヘッヘッヘ!お似合いのカップル一組御入場だ!!」

アドと思われる声が、何処からか、聞こえて来た。

「何処にいるのだ!アド!隠れずに、さっさと出てこい!それと、我とラルースさんとは、カップルではないぞ!」

マタムネは、顔を赤らめながら、言った。

「ヘッヘッヘ!さて何処でしょう・・・」

アドの声がだんだんと遠ざかった様な気がした。

「悪魔館」の内部は、かなり暗く、どんよりとしていた。


中央にある階段を上った後、そのまま二人は廊下を直進した。

「ひえええ・・・、怖いよ。」

ラルースは、まるで、リスのように丸まった背中のまま、歩いていた。

「大丈夫かい?これぐらい平気・・・、何だ?・・・・・うわ!!!出た!!!!」


マタムネの、目の前に、何か出てきたが、蜘蛛だった。

「何だよ、ビックリした。」

ラルースは、胸をなで下ろした。


右、左、左、右・・・と角を曲がっていくと、大きな扉の前に来た。

「ここに、「アド」が居るのか」

マタムネは、扉を足で蹴り、強引に突入した。

ドン!!!!


「ごめんぐだざい!」


マタムネは、濁声で、叫んだ。

「ヘッヘッヘ!遅いな!カップルさん!」

アドは、不気味な笑みを浮かべて、言った。

「だから・・・、カップルではない!それより、ヨウの魂を返せ!!」

マタムネは、まるで歌舞伎役者のように、アドを睨みつけた。

「ヘッヘッヘ!今、「魂の牢獄」に閉じこめてあるさ!だが、鍵は、俺が持っているからな!!ブッヘッヘッヘ!」

アドは、以前、キモい笑い方を維持している。

「まあ、力ずくで、奪うまでだ!!覚悟!!」

マタムネは、日本刀を抜いた。

「こっちも容赦しないよ!このキモ悪魔!!」

ラルースも、戦う気満々だ。

「キモ悪魔だと?!!!許さねー!」

アドは、変な武器を取り出した。

「うおおおおおお!!!!!!」

三人は、戦闘開始した。


「サドリア!」

ラルースは、マドウを唱えた。

(サドリア:雷系のマドウの二段階目。単体とは限らず、気まぐれに敵に雷が落ちる。)


「やるな、お主!」

マタムネは、驚いた。

なら、「M.I.X」してみるか?」

(M.I.X:二人で連携し、マドウを放つことにより、相手に大ダメージを与えることが出来る、高難易度のマドウの技である。)

「いいだろう、じゃあいくよ・・・。」

ラルースは、覚悟を決めた。

「3、2、1、ウォガリア!!」

二人は、M.I.Xを試した。

すると、上手い具合に、マドウ同士が、絡みあった。

「何だ・・・そのていど・・・、ん?うわああああああ!!!!」

後ろを向いて余裕をぶっこいていたアドに、M.I.Xが炸裂した。

「ああああああああああ!!!」

みるみるうちに、アドが床に吸い寄せられたかのように、倒れ込んだ。

「やったあ!!!」

二人は、手の平同士を、勢いよくぶつけ、「パチン」と音が出た。

「早く牢屋の鍵を出してもらおうか!!」

マタムネは、アドに足を乗っけながら、言い放った。



「わ、わかった。今出そう。ほら。これが鍵だ。こ、これで、ゆ、許してく・・・うわあああああああ!」



マタムネに、鍵を渡した後、ラルースは、強烈なパンチを食らわせた。

「う・・・、もうだめ・・・・。」

アドは、半透明になり、そして、消えた。

そして、アドが居た場所から、ハート型の破片が残っていた。

「何だこれは?一応拾っておこうかな?」

マタムネは、それを、袖に入れた。

「早く、「魂の牢獄」行こう!!!」

ラルースは、マタムネを急かすように、言った。

「ああ、行こう!」

マタムネは、アドの居た部屋にある暖炉を覗いてみた。

すると、燃えている様に見えた薪が、燃えておらず、下が、金網状になっていた。それらをどかすと、階段が見えた。

「なんだ!ここに入り口があったのか!」

二人は、階段を下り始めた。


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