最終幕 少年の描いた世界
前回のあらすじ
きたねぇよ関羽
『龍戦』と呼ばれる大陸全土、否、その当時大陸に生きていた人間全員の脳裏に記憶された大戦からおよそ十年の月日が流れた。
「そんじゃ、牡丹は参加するんだな?」
「ええ。今年こそ私めが優勝して見せます」
「まぁ、意気込みは買うけどさ」
右手で抱えた書類に司馬懿の名前を書き込んで姜維はため息をつく。
戦場で戦った者たちの記憶に未だ鮮明に残っている『龍戦』。これを知らない世代が生まれ育ってきていること。大陸が一つの国という集合体になってまだ十年も経っていないこと。それでも停滞することなく力を合わせながら少しずつ前へと進んでいること。数え上げればきりがないが、そのどれもが彼女たちの記憶ではなく心に刻まれている。
「紅葉さんは実行側に回るんですの?」
「ああ、うん。毎度参加者が多くって運営側が大変だからな。優勝賞品に興味のない人間は頑張らないとなんないわけさ」
「あの、それでしたら」
「悪いけど大会種目に関しては教えらんないよ?」
「うぐっ」
あわよくば聞き出そうと考えていた司馬懿の思考を先読みして姜維に答えられてしまっては彼女も閉口するしかない。
「あたいは別の人間にも聞きに行かなくっちゃならないから、これでな」
「はい。頑張ってくださいまし」
◆◆◆◆◆◆◆◆
次に姜維が向かったのは孫呉の主だった面々が生活している屋敷。あの大戦以後、各国の主要人物たちは大陸の中心となっているこの場所に居を構え、月に一度から二度のペースでかつては自分たちが納めていた国に視察という名目で出向いている。
「それじゃ、孫呉の皆さんは既婚者の祭さんを抜いて全員参加と。まいどまいどよく頑張ろうと思いますね。正直あたいはそこまでして頑張ることかと思いますけどね」
「まぁ、私はお祭りにかこつけてお酒が飲めればいいんだけどね~♪」
「雪蓮、あなたって人は」
代わり映えのしない孫策と周瑜の対話。
共和国という形をとった現在のこの国に各地方から選出された代表者のうちの二人がこの二人。うち片方である周瑜の対応にはさすがの彼女としても困ってしまう。なにせ周瑜はあの人物の妻の一人なのである。
「そう言えば紅葉、あんたは参加しないの?」
「なんですかねぇ、みなさんそうやって聞いてくるんですけど。あたいは別に優勝賞品に興味ないんで出ないっすよ? 後、既婚者の月さんに詠さん、蒲公英と賭け事の胴元やろうとしてる星も」
「あいつは相変わらずのようだな」
「いいじゃん、あたしも一口乗るつもりだし」
他愛ない会話。
こんな日常が来ることを当時の誰もが、ただ一人を除いて頭の中に思い描いてはいなかっただろう。そう考えてしまえば今こうやって雑用じみたことをやらされていたとしても悪い気分にはならない。
「そんじゃ、あたいは急ぐんで」
◆◆◆◆◆◆◆◆
孫呉の屋敷を出た彼女がその足で向かったのは曹魏の面々が生活している屋敷。毎年訪れてはいるのだが、この場所にいる曹操があまり得意と呼べる人間でないため彼女の足取りは重い。なにせ曹操も先程面会した周瑜と同じくとある人物の妻。しかもいろんな意味でハイスペックなため彼女はどう対応していいものか毎度悩んでしまう。
「全員参加、ですか。なんかわかっちゃいましたけど皆さんってそんなに優勝賞品が欲しいんですか?」
「あなたは欲しくないの?」
「全然。確か、瑪瑙あたりも興味ないって言ってました」
「あなたたち二人はある意味凄いわね。まぁ、こちらとしてはライバルが減ってくれるから嬉しいことではあるけれど」
曹操の言葉を受けて彼女は首をかしげてしまう。
ただ、曹魏の面々で本当に優勝賞品に興味があるのは曹操ぐらいで他の面々は前回の屈辱を返してやりたいと思っているのだろう。色々な意味で孫呉の屋敷と違って暑苦しい。
「ここで最後なのだからゆっくりしていけば?」
「すみませんけど、そういうわけにもいかないんすよ。あと一箇所だけ行かないといけない場所があるんで」
「行かないといけない場所?」
「ええ。みなさんも知ってる人の場所ですよ」
◆◆◆◆◆◆◆◆
姜維が最後に向かった場所は花が咲き乱れていた。
季節や気候などお構いなしに雨が降ろうが風が吹き荒れようがこの場所に咲き誇る花が散ったことは彼女の記憶には一度としてない。
十年前の大戦で命を落とした者たちの埋葬されている場所。彼らだけでなく大戦で使用した真龍刀を全て砕いて埋葬した場所。この場所には忘れ去ってはいけない歴史の爪痕が刻まれ、訪れるものたちの心に影を落とす。自分たちは忘れてはならない。今の平和はこの場所に眠っている全ての者たちのおかげで成り立っているものだということを。
彼女がこの場所に訪れた理由は唯一つ。この場所に彼女が探している人物がいるから。一年に一度大陸全体を通して盛大に行われる宴の前日、十年間通して彼がこの日にこの場所に訪れなかったことは一度もない。
短めに切り揃えられた金色の髪、全てを受け入れる覚悟を象徴するかのような純白の着物。その人物は買ってきたであろう花束を墓石に備えてその場所で頭を垂れたまま瞳を閉じて黙祷している。見慣れた光景であるはずなのにそれを見るたびに彼女の心は痛みを訴えてくる。
「また、ここにいたんですね」
「ああ、紅葉か。こんな時分までご苦労なことだ」
沈黙に耐え切れなくなって姜維は声をかけてしまう。伊邪那岐はいつになってもこの場所の傷を抱え続ける。自分のせいで落としてしまった命ではなく、自分が奪ってしまった命が眠るこの場所で。
「この場所の花は決して枯れないんですね」
「ああ、なぜだかはわからない。きっと姉上あたりにでも聞けば答えてくれそうだが、あまり聞きたくない」
「どうしてですか?」
「何でも知るということはなんというか、味気ないことのように思えてしょうがない。わからないことはわからないままでいいかもしれないと俺は思う。この場所の花が枯れないのは、死者たちが寂しくないように大地が包み込んでいると俺は考えるが、あの人ならきっと別の方面から理由を持って口にしそうだからな」
「確かに」
知ることだけが全てではない。想像して、そう思い続けることも答えの一つなのかもしれない。彼女も彼の考えに同調してしまう。自分たちと共に平和を得るために戦った者たちを大地だけは決して忘れない。そう思えばロマンチズムなのだろう、きっと。
「十年、振り返ってみるとかなり長かったですね」
「過去形にするなよ。平和を勝ち取ってから、まだ十年だ。数えられるぐらいにしか経っていない。それに、本当の平和はまだまだ先だ」
「まだまだ先、ですか」
「ああ。あの大戦を知らない世代の子供たちの子供たちが生まれ育ち、また彼らの子供が生まれる。過去にそんな戦があったと言い伝えを聞くぐらいになってようやくといったところだ」
「そうきくと、本当に途方もない話ですよね」
事実として共和国としてこの大陸を一つの国にまとめることができたことが奇跡に等しい。それなのに伊邪那岐はその先を考えている。目の前の問題がないというわけでもないのにそれだけを見据えずにその先を見据えている。
最初に出会った時には風変わりな人間、正体を明かしてからは部下として接してきた彼女だったが改めて思う。いるかいないかわからない神様に感謝してしまう。きっとあの出会いがなければ自分はこんな景色を見ることはできなかっただろう。
「本当にいろんな意味ですごい人だよ、あんたは」
◆◆◆◆◆◆◆◆
「さぁ、皆さんお待ちかね。ついに今年で十回目を迎えました正妻決定戦を行いたいと思います。司会は不肖ながらこの私、地和が務めさせていただきます。ってか私も参加させろ~」
宴の最終日、舞台上でマイク片手に声を張り上げるのは今やアイドル?として大陸中に多くのファンを持つ数え役満シスターズのひとりである張宝。彼女がかつて大陸に乱を起こす原因となった黄巾賊を率いていた首領の一人であることを誰が知っていることだろう。
「相変わらずのノリね、彼女」
「まぁ、彼女でなければこの催し物の司会は務まらないでしょうから我慢してもらいましょう」
会場で腰を下ろしながら月読と賈ク夫妻は少しだけ羨ましそうに口にする。そんな彼女の腕の中では小さな赤子が安らかな寝息を立てている。
「およ? そこにいるのは月読くんと詠ちゃん。久しぶりだね~」
そんな二人を発見して声をかけてきたのはニコニコ顔の馬岱。その隣には少女を肩車して、別の少女の手を握っている火具土の姿が。
「蒲公英も久しぶりね。って、そのお腹」
「うん、三人目」
「こっちはようやく一人目が生まれたばっかりだっていうのにね」
賈クの言葉にはどこか責めるような雰囲気が漂っており、矛先が自分に向かないうちに月読は視線を逸らす。だが、逸らした先にも見知った顔が待ち構えていた。
「ここにいたんだね、詠ちゃん」
「月に、布都殿」
月読が視線をそらした先にいたのは二人の少年の手を握った董卓の姿。父親であるはずの布都は過去の彼からは考えられない、少女を両手で抱いていた。
「久しぶりだな詠に蒲公英。夫婦仲は良好か?」
「そう思うのであればもう少し早くうちの人を返して欲しいんですけどね?」
「詠ちゃん、布都殿をいじめないでください。いじめていいのは私だけです」
「お手柔らかに頼む」
完全に尻に敷かれている状況の布都。それでも全員が椅子に腰を下ろして会場へと視線を移動させる。後ろにある重たげな空気に気付いてはいるが無視する形で。
「はぁ~、家族円満でいいじゃないですか。それに比べてうちなんて」
「碧ちゃんのところはまだマシですよ。うちなんて華琳ちゃんも理琳ちゃんも最近全然構ってくれなくって」
「儂のところも娘たちは孫にかかりきりで。儂が孫を甘やかそうとするとすぐに怒ってくるんじゃ。昔はあんなんじゃなかったはずなのになぁ」
馬騰に曹嵩に孫堅。かつてはそれぞれが国を持ち、君主として君臨していたはずの女傑たちの姿に過去の姿はどうやっても想像できなくなってしまっている。過去の逸話や英雄譚は既に孫に伝えて自分の株を上げる手段に過ぎず、良くも悪くも完全に平和ボケしてしまっている。
「それでは、始める前にちょちょいっと挨拶をお願いしちゃいましょう。共和国代表、伊邪那岐様お願いしま~す」
舞台中心にいる張宝がその言葉を口にすれば誰もが席から立ち上がって拍手とともにその人物を迎え入れる。大陸平和の立役者にしてこの大陸に住む者たち全員が認める自分たちの統率者。その人物が舞台に現れるなり何人かの子供が彼に向かって抱きついていく。この子供達全員が彼の子供だと聞いても驚く人間がいないことが不思議でならない。
「ふむ、毎度のことながら俺はこういうことが苦手でな。事前に練習してはみるものの一向に上達しない。悪いとは思うが少し長くなってしまうかもしれん」
マイクを張宝から受け取って伊邪那岐が言葉を発する。彼が口にしているようにこれが最低でも十回はしている計算になるのだが、人前で何かを口にしようとするとき彼はうまく言葉をまとめることができずにいる。
「はじめに、この平和を勝ち取るため、俺たちに命をくれた父母と英傑たちに感謝の意を込めて黙祷を捧げたいと思う。俺に少しの時間をくれ」
右手を胸に当てて瞳を閉じる彼に習って全員が瞳を閉じる。意味を理解していない人間、特に子供たちは理解できていないがそれでも親たちを真似るように瞳を閉じる。自分たちは忘れてはいけないのだということを再確認するように。そして言葉通り別れと感謝を込めて。
「ありがとう。俺は心の底から感謝している。先の大戦の時だけでなく、この共和国に尽力してくれた全ての人達に改めて感謝の言葉を贈りたい。この国はあなたたちの力添えがあったからこそ実現できた平和の形なのだと」
言葉に心が打たれる。
戦った者たちだけではなくそれを支えてくれた人間。それだけでなく本当に全ての人間に彼は感謝している。この場にいる人間、いない人間も含めて。この大陸に住む者たち全てで今の平和を勝ち取ったのだと。
「知らぬ者もいるかもしれんが、俺はこの大陸の人間ではない。お前たちとは縁も由もなかった人間だ。そんな俺が家族になれた。受け入れることは難しく、許すことも同様に難しい。すぐにできる行為であるとは思っていない。それでも皆にはこの共和国に住む者たちが自分の家族だという認識を持ってもらいたい」
憎しみがすぐに消えるとは思っていない。自分の中で憎しみがずっと根付いていた彼にはそれがよくわかっている。だが、彼自身も憎しみを乗り越えることができた。自分をものさしとして他人を図るわけではないが望むことに罪はない。
「最後に、この共和国ができて今日で十年を迎える。だが俺はこれを節目として思って欲しくない。まだ始まったばかりだと思って欲しい。続けるということは始めることよりも難しいことだ。俺たちの子供の代、孫の代に移り変わってからようやく節目だと考えて欲しい」
十年経てば子供は大人へと変わる。その間に流行も変われば信じる対象も変わってくる。変わることを恐れてはいけない、昔を忘れてはいけない。彼の言葉の中には色々な意味が込められている。大人たちが理解できている言葉を子供たちが理解できるようになるのはもう少し経ってからのことだろう。
「堅苦しいのはここまでにしよう。今日は宴だ。俺が望むことは唯一つ。心の底から喜べる、そんな一日を送ってくれ。以上だ」
割れんばかりの歓声を受けながら彼は子供達と一緒に客席へと移動していく。はずだったのに、次の瞬間には客席で舞台を見ていた彼らのすぐそばに立っていた。
「兄様、専用の席が用意されているはずでは?」
「あんなところにどうして俺が座らねばならん。あれは嫌がる俺の意見を無視して布都が作ったものだ。それに、こちらのほうが俺は落ち着ける」
子供たちが早速彼らの背後で重苦しい雰囲気を作っていた女性陣へと近づけば、先程までの雰囲気が嘘のように反転して華々しく和やかな空気に変わっている。完全に孫を可愛がる祖母という形が板についている。
「父様、父様、今年は誰が母様になるの? 始光はねぇ、桃香母様がいい」
腰を下ろした伊邪那岐の上に早速腰を下ろしてきたのは銀色の髪に紫水晶を埋め込んだような瞳を持つ少女。
「え~、終闇は華琳母様がいいです」
同じように伊邪那岐の上に腰を下ろした少女はもう一人の少女に対して頬をふくらませて抗議する。
「俺様は蓮華母様がいいかな~」
「銀、乗るのはいいが落ちるなよ?」
「父様は心配性だなぁ。そう簡単に落ちねぇって」
肩車を強要するように背中をよじ登ってきた少年は高くなった視線が嬉しいらしくはしゃいでいる。
始光に終闇、そして銀。この少年少女たちが聖獣の生まれ変わりでありかつての大戦に参加していたと口にしたところで大半の人間は信じないだろう。彼らにも大戦に参加した記憶はない。当然のように伊邪那岐も口にしない。彼らには人として生きる時間を過ごして欲しいと願っているから。
「それにしても伊邪那岐、どうしてまた正妻が一年ごとに変わる? 確か大戦の時にお前を救い出した関羽がお前の正妻に収まったのではなかったのか?」
「それは僕も聞きたかったです」
「おらぁもだ」
「お前ら聞いていなかったのか?」
三人の疑問に対して舞台に視線を固定しながら彼が答える。
「なんでも、愛紗が正妻と主張したところで子を身ごもっていない人間は認められないとか異論が出て。次に最初に子供を産んだ人間が正妻を名乗るに相応しいと口にするようになって。そのうち嫉妬で人が殺せるならどれだけ楽だろうという恐ろしい話が出て。最終的に一年ごとにこの大会で優勝した人間が正妻を名乗れるようにしたらしい」
『龍戦』で伊邪那岐を救い出した関羽が正妻を名乗ることを声高らかに宣言したはいいが、彼以外ほかの妻からは誰ひとりとして賛同を得ることができずに結局彼の言葉通りに事態が移行して現在の形に落ち着いている。優勝賞品が正妻の座とはいかがなものかと彼は口にしたのだが妻全員に押し通されてしまえば黙認するしか彼には選択肢が残っていない。余談ではあるものの、始光と終闇の母親は鈿女で銀の母親は関羽。にも関わらず自分が生んだ子供に支持されない母親とはいかがなものだろうか?
「それで、今回の競技はなんですか?」
「俺に聞かれても答えようがない。毎度決めているのは孫に実の子供以上に甘い後ろの三人だからな」
「この三人か」
「ものすごく不安を感じるのはおらぁだけか?」
この大会の競技は一年ごとに違い、発表されるのは競技開始直前。あるときは絵画、あるときは料理、あるときは手芸といった具合に統一性が一切無い。そのおかげで誰にでも優勝できる可能性があると好評なのだが、そんなことをこの場所にいる男性陣は知る由もない。
「今年の競技は~~~~~~~、これだァ~~~~~~~」
大声を張り上げながら張宝が指した場所を見ればそこには大々的に羽根つきという文字が踊っている。
「羽つきとはまた、怪我人が出なければいいのですが」
「あ奴らもそれぐらいは配慮するだろうよ」
「だといいのですが」
心配そうな月読をよそに火具土が懐から酒瓶を取り出し、布都は懐から財布を取り出してどこかへ出かけていってしまう。
「あいつはどこに行ったのだ?」
「おそらくだけど、星のところじゃない?」
「あいつが賭け事を容認するとは。時の流れというものは恐ろしいな」
過去に宴を行ったときの出来事を思い出して伊邪那岐は微笑する。そして火具土から盃を受け取った彼は天高く掲げて願いを言葉にする。
「この平和がどうか末永く続きますように」
争いがあった。国が起こっては潰れていった。その中で結ばれた絆があって解かれた絆もある。生まれた命があれば失われた命がある。後悔して涙して挫け、立ち上がって走って笑い合う。色々な人間がいてそれと同じくらい感情があって、それら全てが集まって共和国が生まれた。
少年が描いた世界がどれほど続くかはまた別の話。
一年に満たない期間で週に一度、三回の更新をしてきたこの物語もようやく終焉を迎えました。
今までこの物語を見守ってくれた方々に、感想をくれた方々に感謝しております。
短い付き合いとなりましたがどうもありがとうございました。
余談ではありますが、十月ぐらいからオリジナルを不定期にて更新する予定ですので次回作も読んでいただけるのであれば嬉しいです。
それでは最後に、またお会いできることを願っています。
作者より