1章第一話 世界の"最強"になった日
〜5000年前〜
「魔王!これでくたばれやぁ!!!!」
俺は魔王を殴り飛ばす。魔王は壁にぶつかり止まる。これで決まらなければ俺の負けだ。
魔王は身体を起こそうとするが起き上がることができない。
「何千年ぶりだ、我をここまで傷を負わせたのは」
「ああ?まだくたばってねぇのかよ…」
くそ、俺の負けかよ。もう身体を動かせる力も残ってねぇ。
「ふん、もう戦う気力もないわ。少しばかりやりすぎた」
魔王はそう言うと同時に身体が光りだし、手足が消えて行く。
「誇れ、我を倒したのだからな。勇者よ」
「勇者?違う。俺はただとある奴との約束を守っただけだ」
悲しい絶望を取り除くという約束を俺はとある奴としたのだ。
「ハッハッハ。そうか、だからこそ我を倒せたのかもしれんな。そんなお前に我の力と真名を教えよう。」
魔王の赫い瞳が俺を見つめる。
「我が名はアジ・ダ・カーハ。絶対悪の王なり!我を打ち倒し勇者に我が力を贈る。千の魔術と我が奥義を!」
そう魔王が宣言すると同時に魔王の影が俺の影に入ってゆく。
「お前何をしたんだ?」
魔王は消えゆく最後に笑いならがこう言った
「我の力、真名をお前にやったのだ。これからお前は神々の試練を受けるだろう。その餞別だ。」
「なんだよ?神々の試練って。なんか嫌な予感がす…る…」
身体から力が抜ける。俺は意識を保つことすら出来ずそのまま倒れた。
俺は目を覚ます。
「ここはどこなんだ。」
辺り一面が白の空間、ただ何もない。
「神槻 柊よ、ようこそ空白の境へ。」
俺の前に一柱の神が現れる。
「あんたは誰だ?」
神は言う
「私は最高神の一柱、ファビリス。貴方は我々の試練を受けることになったのです。」
最高神が俺に会いに来てるという状況、そして、試練とは、情報が多すぎる。
俺は混乱する頭を抑え、疑問を聴く
「試練とはなんだ?」
ファビリスは微笑みながら言う。
「貴方はあの魔王を倒しました。その事により、神々の試練を受けることになったのです。これまで1人もこの試練を受けたことはありません。貴方が最初の挑戦者です」
神々の試練ね。まぁ、無茶難題を言ってくるからそれを解決すればいいってことだな。
「へぇ、面白そうだな。試練の内容はなんなんだ。」
俺はファビリスに聴く。すると、ファビリスは笑みを消した。
「貴方の試練は、我々を倒すことです。最高神の十柱、世界龍二体、星神六十神、竜神五十体をね?」
待て待て待て!!!!ハードルが高すぎる!
いくらなんでもそれはキツすぎる。
「ああ、言い忘れていましたが、同時に倒さなければ合格とは認めませんので。例え貴方が我々に倒されたとしても何度でも復活させますので、安心してください」
ファビリスはそう言う。
「では、試練開始!」
ファビリスがそう言うと同時に辺り一面に影が現れる。
「まじかよ……」
この日から俺は神々の試練に挑み続け、そして何とか突破した。
突破したその日、俺は覇皇と"世界最強"の名を貰った。




