第十八章54 【アンサー・クリエイト/新現】48/【10番】と末席の駄目【超高位神】3
【10番】は、
『それで、会ったという者はどの様な存在なのですか?』
と聞いた。
【駄目超高位神】/【第20超高位神/トゥエンティエス・オーバー・ハイ・ゴッド】は、
『ん~そだね~、顔はまぁ~イケメン・・・とは言わないまでも年の割には結構若く見える感じかな?
人当たりは良さそうな感じだねぇ~。
何より、多趣味なのが良いかな?
【10番ちゃん】は生真面目だからね。
遊び相手という点ではちょっと物足りないからその辺りを補えるんじゃないかな?』
と言った。
『申し訳ありません。
つまらない女で』
『あ、いや・・・そう言う事じゃなくて、仕事は真面目にやっているし、私の評判を落とさない活躍は大したもんだと思ってるよ。
【フェイマス】なんちゃらの悪名を帳消し・・・とは行かないまでも私の威厳を保っていられるのは【10番ちゃん】のおかげだと思ってるよ。
ただ、娯楽については・・・』
『申し訳ございません・・・』
『あ、いや・・・落ち込まないでよ。
傷つけるつもりは無かったんだから。
・・・あ、そうだ。
もし、その子に決まったら、共に私の加護を受ける者同士、一緒に遊んだら?』
『何をおっしゃって居るんですか?
【NNJ】と【覇王/オーバーロード】はお互いけん制しあう関係です。
なれ合うなどもってのほかです。
冗談は止めてください』
『・・・それが冗談でも無いんだな』
『え?』
『いや・・・その男・・・知れば知る程、味があるって言うかね。
既成概念を良い意味で破壊してくれるクラッシャーって感じかな。
君達【NNJ】と【覇王/オーバーロード】は敵対して居て初めてバランスを取っている。
私達【超高位神】はそう考えていた。
だけど、この男は、そう言った事を根本から変えてくれる・・・そんな気がするんだよねぇ~。
現にこの男、実力からすればまだまだ全然だけど、【真の強者】の一部から妙に気に入られているみたいなんだよねぇ~』
『し、【真の強者】とは我々の力よりも上位に居るとされる【超越】や【謎】の事ですか?』
『そう、それ。
正直、【超越】や【謎】には私達【超高位神】も及ばない何かがある。
だけど、その内の何かは、その男の【想像力】を糧に育ったとか育ってないとか?』
『な、何ですって?』
『ちょっとは興味を持った?
実力的には、【第9覇王/ナインス・オーバーロード】よりも遙かに劣るだろうけど、【第1覇王/ファースト・オーバーロード】にも無い何かをこの男は持っている。
私にも解らない何かがね。
現に、【第1覇王/ファースト・オーバーロード】もこの男に唾を付けたみたいだしね。
だから、こいつを次の【第10覇王/テンス・オーバーロード】として首をすげ替えれば、私の株が爆上がりになるかもって話よ』
『・・・確かに・・・その男は興味深いですね・・・私も多少・・・興味を持ちました』
『でしょぉ~』
『・・・私も会いに行ってよろしいでしょうか?』
『こっそりとなら良いんじゃない?
でも正体を気取られたら駄目だよ』
『はい』
という話になっていた。




