第十八章5 【アンサー・クリエイト/余談?】1/超闘種族の愚かさ1
「ぜぇぜぇ・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・
な、何故だ?・・・
何故、俺達、戦闘に特化した【超闘種族】がお前の様な名前もない様なやつに負けるんだ?
あり得ない・・・あり得ないぞクソ野郎。
俺達は戦いだけが全てだ。
ずっとそうやって戦ってきた。
そして勝ってきたんだ。
だから負ける訳がないんだ・・・」
【超闘種族】の男はそう答える。
それに対して名前もない男は、
「・・・だからだよ。
それしか無いからお前等は負けたんだ」
と答える。
「ふざけるな。俺達はお前等が遊んでいる間もずっと戦ってきた。
戦って、戦って、戦って、戦って来たんだ。
言ってみれば俺達は戦いの専門家だ。
お前の様な適当に生きている様な奴に負ける訳がないんだ」
「それだよ、それ。
お前等は戦い以外は価値が無いと見下している。
だけどそれは違う。
本当に強い奴ってのはな、色んな物を持ってるもんだ。
誰かをぶちのめして俺は強いだろ?って示す必要は無いんだ。
戦い以外にも楽しい事を色々と知ってるもんだ。
戦いだけに喜びを感じる奴ってのは基本的に滅びる事を望んでいる奴だ。
本当に強い奴はそんな馬鹿なことに時間を割いたりしない。
そう言う事をするのは、お前等の様な愚かな種族が喧嘩をふっかけて来た時だけだ。
戦ってどっちが強いかなんてどうでも良いんだよ。
本当に強い奴が本気で暴れたら宇宙なんて維持できない。
暴れられるのは暴れても出る被害が大したことのない弱い奴らだけだ。
何かが壊れて損失する事を知っている本当の大物ってのは悪戯に喧嘩をふっかけたりしない。
それを肯定している奴らは結局は雑魚なんだよ。
戦って強くなろうって奴には終わりがない。
戦って壊して自分のエリアも壊したら元も子もないと言う事が想像出来ていない。
本当の強者からすれば他者を痛ぶって悦に至っている奴なんざ、ただの下等生物に過ぎない。
大人になれよ・・・
誰かぶっ倒して俺、強いだろって言ってるのはガキのすることだ。
弱いから暴れてどうにかしようとする。
破壊衝動のある奴は結局は、破滅主義なんだよ。
まぁ弱い奴にどうこう言っても仕方ないだろうけどな。
お前は俺の名前が無いことをバカにした様だが、俺は名前というものにこだわっていない。
名前に価値を見いだせないから名前を持っていないだけだ。
必要なものと必要としないものをより分けている。
それが解らない内はお前等はベビーなんだよ。
それが解るようになってから出直してきな。
そしたら他の楽しみをいくつか紹介してやっても良い」
「ふ、ふざけるなぁぁぁぁ・・・」
「ふざけてるのはお前等の方だよ。
誰彼かまわず喧嘩ふって、良い迷惑なんだよ。
言っておくがな、お前等がくたばらない様に相当手加減して相手してやってんだぞ、こっちは。
それも解らないほどバカなのか?
俺からみればお前等みたいなのは心底つまらない生き物にしか見えないんだよ。
戦うことが全てで戦って負けたら修行とかドーピングして強くなったつもりで再挑戦か?
アホか。
お前等の児戯に何時までも付き合ってられる程、暇してないんだよ。
こっちは、忙しいんだ。
強い子ゴッコをしたけりゃ他行ってやれ」
「く・・・くそがぁぁぁぁぁぁ」
「駄々こねるのもいい加減にしろ。
さもなければこっちにも考えがあるぞ」
「俺を殺すのか?
やって見ろ。
生きている限り、お前をつけねらうぞ」
と言う言い争いがあった。