第十八章31 【アンサー・クリエイト/新現】25/【芳一】以外の席次10番目の覇王候補8強6
【第10覇王/テンス・オーバーロード】候補のダークホースとされている3名の内、2名目は、【超絶改造秘学者ドクター・クレイジー/デンジャー・クレイジー】である。
【ドクター・クレイジー】は元々科学者の男性だったが、寄る年波に勝てず、研究もままならなくなっていた。
そんな時、自分を改造する事を思いつき、自らを人造人間とした。
そこから改造癖が付き、次から次へとアップデートを繰り返した。
だが、科学の力では限界があるとして、【秘学】と呼ばれる、門外不出の学問の研究を始めた。
それにより、【科学】と【秘学】を混ぜた技術で自身の情報を【データ化】し、それをインストールした【分身体】をたくさん作る事に成功している。
今はまだ戦闘力の上で本命の3名には及ばないかも知れないが、アップデートを繰り返しているので、彼もまた、本命を超える可能性のあるダークホースの一角として考えられている。
基本的な知能指数で言えば、間違いなく【第10覇王/テンス・オーバーロード】随一である。
ただし、想像力は別の話である。
想像力は知能指数で計れるものでは無いからである。
【ドクター・クレイジー】は様々な【分身体】を作り、実験も繰り返している。
もっとも多い実験は、【極無限悪食ショット・ストライク】では無いが【女体化】である。
彼も自分には無い性である【女性の肉体】に強い関心を持ち、多くの実験を繰り返している。
彼の【分身体】の8割以上が【女性体】なのはそのためである。
ただし、一般的な戦闘になると残り2割以下の【男性体】を使う事が多いとされる。
【女性体】にはコレクションの要素も持っている様だ。
英雄色を好むじゃないが、度々、【分身体】を使って【酒池肉林】をしていた様である。
性欲は実年齢93歳とは思えない程あるらしい。
飛んだスケベジジイである。
そんな彼が唯一、さじを投げた、研究を降りたのが、次に紹介する3名目のダークホースである。
3名目は、【ドクター・クレイジー】の実験から産まれたが、その圧倒的なポテンシャルによって煮ても焼いても全くコントロールが出来ず、最後には諦めるしかなかった。
ただし、完全に諦めた訳では無く、技術を磨き、実験を繰り返して力を付けたら再度、挑戦するつもりではいるらしい。
そのため、彼は、本命よりも3名目のダークホースを特別視している様である。
ちなみに【現・第10覇王/テンス・オーバーロード】の【フェイマス・グローリー】の事は単なる【アホ】だと思っている。
【フェイマス】は【現・第10覇王/テンス・オーバーロード】でありながら、その素行の愚かさから、一番舐められているのであった。
ちなみに、よく言われる技術的特異点/TECHNOLOGICAL SINGULARITY、またはシンギュラリティはとっくの昔に飛び越えていて、もう、何週目のシンギュラリティか解らないレベルにまで到達している。
少なくとも【芳一】の仲間である【河池 祈清】よりも科学者としての実力は遙かに上である。
そう言う実力者である。




