第十八章15 【アンサー・クリエイト/新現】9/【出体女連卯才技(でてめれうさぎ)】と【セブンティーン・クラス・ミーティング】2
【出体女連卯才技】の【ぱねぇぱにぃちゃん】が企画した【無垢女似何依代】の取り分を決める【セブンティーン・クラス・ミーティング】は始まった。
まずは、お互い初対面という事で右回りに自己紹介が始まっていた。
まずは、【発起者】である【ぱねぇぱにぃちゃん】の自己紹介が終わり、続いて、
(01)【超越カテゴリー】、
(02)【謎カテゴリー】、
(03)【超謎カテゴリー】、
(04)【嘘反転カテゴリー】、
(05)【非事象カテゴリー】、
(06)【別説現カテゴリー】、
(07)【全是他カテゴリー】、
(08)【条件覚カテゴリー】、
(09)【裏面秘カテゴリー】、
(10)【意味違カテゴリー】、
の順番に自己紹介と言いたいことを少し話すと言う事になる。
【超越カテゴリー】からは、序列17位の【重複権要女王蟻蜂】代表【クイアンビー】が自己紹介をすることになる。
【クイアンビー】の姿は【蜂女】や【蟻女】と言った怪人のイメージの姿をしているが、正確には【蜂】でも【蟻】でも無い【蜂】と【蟻】の特徴を併せ持つ全く別の生き物の特徴を持っている。
【蜂】の針にあたる部分は、こぶしの指の付け根にもあり、肘と膝にも付いていて飛び道具として発射が可能となっている。
また背中からは六つの針に囲まれた巨大な針を尾の様に生やしている。
コスチュームとしては、【フィギュアスケーター】の衣装の様なキラキラしたものプラスひらひらしたフリルの様な部分を持ったものに天女の羽衣の様なものを増し増しで付けており、スケート靴に似た【飛翔靴】は空中を滑る事が出来るアイテムである。
が、その【飛翔靴】に頼らずとも、6枚の羽根を持っているから独自に飛ぶことも可能である。
【クイアンビー】は、
『わらちは【超越】の席次17席だお。
名前は、【重複権要女王蟻蜂】代表【クイアンビー】だお。
人間のボディをベースに蜂と蟻の特徴を持つ擬態をしてるお。
人間と言う生き物は不思議だお。
女はか弱いと言う事になってるお。
わらち達にとって、【増殖出来る】と言う能力は武力の1つだお。
だからわらちも雌型になってるお。
雌型は脂肪もあるから雄型より長生きだお。
そこを人間が解ってないお。
女は強いお。
わらちからは以上だお』
と言った。
どうやら人間に対して思うところがあるらしい。
それに独特な話し方をする様だ。
一人称が【わらち】であり、語尾に【お】がつく話し方をする様だ。
大分個性的な存在?と言えるだろう。
続いて【謎カテゴリー】から、【ファニー・ファミリア・シリーズ達の役】代表【ファニー・ファミリア・シリーズ】の挨拶となる。
【ファニー】の見た目としては今回の参加者の中で一番、人間に近い容姿をしている。
衣装としてもふんわり系の女子が着そうなふわっとした服装をしている。
これで渋谷や原宿を歩いていても人間と区別は付かないだろう。
だが、それに反して【ファニー】は、
『私は【謎】の席次17位【ファニー・ファミリア・シリーズ達の役】代表【ファニー・ファミリア・シリーズ】よ。
【クイアンビー】は人間を肯定したみたいだけど、私は否定するわ。
あんなに弱い者はない。
戦いが全ての生き物だと思っている。
強い事は戦って勝って蹂躙する事。
そう思っている哀れな生き物。
奴らの発想には、強い者とは戦いの中に産まれると勘違いしている愚か者が少なくない。
壊して奪う。
自分では作れないから持ってるものから奪う。
惨めな発想よね。
正直、バカじゃないのか?と思うわ。
戦って破壊した先に何が残ると言うのかしら?
自分達でも扱いきれない大きな力は結局は自分を滅ぼすと言うのに。
完全な本当の強者は、むやみやたらに力をひけらかさない。
儚い物の大切さを十分理解しているから。
戦い以外の大切な価値をたくさん持っているから。
力を使う時は、それを守るためにだけ。
現に、上位に居るものでむやみやたらに破壊を望むものは居ない。
それが無意味で無駄な行為だと知っているから。
人間は人間の立場でしか発想出来ない。
欲しい物は戦って奪う物と思っている。
それは無力な存在の考える事。
何も無いから欲しがる。
自分達が吹けば飛ぶ弱者である事を自覚していない。
だから、私は軽蔑するわ。
例え、私達が、【脱ぐと言う概念】や【子供という概念】などの様に人の発想から生まれた存在だとしてもね』
と言った。
ずいぶん、人間に対して悪い印象を持っている様だ。




