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Crimson Flow:エピローグ

 藍香は屋上で空を見つめていた。

 今日も鳶は優雅に輪を描いている。

 彼と出会った場所だ。

 けれどここに来てみても架牙深龍介の姿はあるはずもない。

 わかっているのに藍香は足を運ばずにはいられなかった。

 結局彼には助けて貰ったのにお礼すら言っていない。藍香の今があるのは彼らのお陰なのに。

 リュウが立ち去った後、途方に暮れていると山城という人物は本当に現れた。

 刑事だという。

 藍香はこの惨状をどう説明したらいいものかと慌てた。

 犯人と疑われて逮捕されるかもしれないとも思った。

 けれどその人はリュウから事情を聞いていると言い、おまけにこんな怪奇な事件には慣れているようで、簡単に話を聞いただけで帰してくれたのだった。

 今回の事件は全て内密に処理されるという。

 だから藍香はあんなことがあったのに比較的平和に教育実習を続けることが出来ている。

 警察に保護された琴美がどうなるのか考えると内心平和とは言い難かったけれど。

 ともあれ藍香は今日で実習を終えこの学校を去る。

 教師になったら彼に――いや、彼らにまたどこかで会えるだろうか。

 たぶん会えない方が幸せなのだろうけど。

 あんな目に遭うのはもうごめんだと心底思うのだけど。

 どこかで会えることを期待している自分がいるのだ。

 教師になりたいというのは小さい頃から抱いていた夢。

 それに向かって進んではきたけれど、こんな事件に関わるまでそれはまだ夢だった。

 琴美はあんなにも熱く夢を語っていたのに。

 彼女はどこかで道に迷ってしまっていたんだろう。

 琴美のような子がいたら一緒に道を探して、そして背中を押せるようになりたい。

 藍香の中で、夢であったものは決意をともなって今はっきりとした目標となったのだった。





本編では書ききれない話がたくさんあるので外伝として書いてみることにしました。

第一弾は架牙深龍介のお話。(「りゅうすけ」ではなく「りょうすけ」と読んでやってください。)

龍介の話はシリーズとしてやってみたい気もします。


他にも書きたい話はいっぱいあるのですが筆が遅すぎて…

次の更新がいつになるかは今のところ未定です(汗)

本編はものすごーくゆっくりとですが歩みを進めております。

もしよろしければそちらもよろしくお願いします。


読んでいただき本当にありがとうございました。

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