表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

しいなここみの交通エッセイ

『ショートカット右折』はなぜ危険かつ円滑を損なうのか

 最近、右折車と自転車やバイクの接触事故を何件かネットで見ました。

 それについてのコメントで多かったのが『死角に入るバイクが馬鹿』『自転車が飛び出してくるのが悪い』というものでしたが──

『四輪のショートカット右折が原因』という書き込みは一つもありませんでした。


 自動車を運転する限り、安全確認は絶対の義務で、怠ってはなりません。

 また、きちんと安全確認ができるよう、適切な運転操作を行わなければなりません。

『どんなトラブルであろうと、起こしてしまったら自分の責任』ぐらいの意識で運転すべきものだと私は思っています。




【ショートカット右折とは何か】


 ネットの車カテゴリの掲示板などで、『膨らみ左折』と『ショートカット右折』についての話がよく取り沙汰されます。


 膨らみ左折とは下図のBです。



挿絵(By みてみん)



 車は基本的にはAのラインを通らなければなりません。

 Bのラインだと、左側にバイク等が入り込むなどして危険ですし、何より車の左側の死角が非常に大きくなってしまいます。

 角度のきつい左折の場合等、膨らまなければ曲がれない時を除き、Bのラインを通るのは非常に危険であり、また後続車や対向車の進路を邪魔することにもなるので交通の円滑をも妨げます。



 私が本稿で問題とする『ショートカット右折』とは下図のBのようなものです。



挿絵(By みてみん)



 いわば『最短距離を走る右折』です。


 ネットの車カテゴリの掲示板で、膨らみ左折を否定するひとは100%ですが、ショートカット右折に関しては何が悪いのかわかってらっしゃらない方が結構いらっしゃいます。『速くていいじゃないか』と仰る方すらいます。そんなところに書き込みをするような、車の運転に興味があるようなひとですら何が悪いのかわかってらっしゃらないのです。

 

 図をご覧ください。脇道のほうから車がもし出てきたら、右折車はそれとぶつかることになりませんか?


 また、もし脇道の前を横切る自転車がいた場合、積極的にそれを自らの死角に入れることになってしまいます。また、そもそも交差点を早く曲がろうとすること自体が間違っています。交差点は事故のとても多いところですので、ゆっくり曲がってください。


 右折の場合は左折とは逆に、Aのように大回りをするのが基本的には正しいです。

 視野が広くなるので安全確認がじゅうぶんに出来ますし、脇道から出てくる車の直前を通ってしまうようなこともありません。また、交差点に進入できる後続車の数が増えるので交通全体の円滑にも貢献します。


 車を走行させるにおいて『左側を詰める』というのはとても大事なことです。

 左側は運転席から遠いので死角が多く、そこをぱっかり空けておくことは『どうぞ危険よお入りください』みたいなことになります。


 ちなみに私の印象では公道を走る車の実に99.999%が程度の差こそあれショートカット右折をしています。


 せめて右折する時に『脇道側の停止線を踏まない』ことを意識してください。






挿絵(By みてみん)



 うちのフェレットくんが脇道から出てきました。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点]  最近免許を取ろうとして自動車学校に行っている大学生です。自動車学校でもショートカット右折の危険性はあまり説明されていないですね。あくまで紋切り型にルールを説明するのみにとどまっていて、「…
[一言] これ右左折法違反になるんですよね(´・ω・`) おやびんこれでとっ捕まった事あるの(;^ω^)
[一言] 拝読させていただきました。 こちらが直進の時ショートカット右折で入って来られると結構怖いです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ