伏し目がちな冬
夢見がちな夏に
傷ついて
さざ波に揺れる
きらめきに
背を向けた
汐風のいたずらが
カレンダーを
めくると
塩味を含んだ
意気地のない雨は
氷の結晶とかわる
冷んやりした夢が
傷口に触れるとき
こころ温まる
蒲団で見た夢の
はかなさを知る
甘味を感じる
夢の重み(が)
瞼にのしかかる
伏し目がちな
冬の夢は
叶うだろう
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最後まで読んでくださりありがとうございました。