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意味無し小噺

作者: 鉄霧宙飛

 現実逃避というものは何よりも甘い物で、スポーツが人類に普及したのはそういうことだと思いますね。

 夜に月を見ると黄色がまんまるで、それでいておそろしくその存在が迫っていて、あの月が僕を一層明るく照らしちゃくれないかと、そう思ったりもしますね。

 今夜はやけに明るいと思ったら、満月だったんですね。満月は明るいけれど、太陽や電球にだって勝てやしないんだね。

 河は良いね。青々としていて、緑で。河川敷から河を眺めるの、僕は好きなんだ。

 僕はどうしようもない人間でね。僕はやらなきゃいけない筈なのに、こんなことをしている。将来に暗いヴェールがかかってるように思えるよ。

 頭が働かないんだよ。ずっと何も考えちゃいないんだ。脳みそを不快感に支配されているんだ。不快感に脳みその空白地帯を占領されて、そこを動かそうとしてもどうしようもないんだ。

 ほんとを見つめれば見つめるほどに体が重いんだ。体が重いと、ほんとを見る以外には、頭を働かなくすることしか出来なくなるんだよ。そっちの方が楽だから、僕はそっちを選んでしまうのよ。頑張って頑張って絞り出した良薬の苦汁を、僕は苦くて捨てるんだ。そうして一人泣いてるんだよ。

 理性がまるで無いように感じる。理性の表層だけ真似てはいるが、すぐに化けの皮が剥がれるんだ。理性ある僕を求めていた人々は掌を返して、僕から距離を置くんだ。そうして僕は何もわからないまま泣いてるんだ。

 僕は考えている内容が何も分からないんだ。分かろうとするとわけがわからなくなるんだ。言葉には出来るが、頭の中で言葉になっているわけではないんだ。

 めくるめく意味無し小噺。こんな自分に酔ったうつ病患者が書いたような文章を読んでくれた貴方に災いあれ!

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