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三浦さんと勝負

誤字報告ありがとうございます。


今後ともよろしくお願いします。

 気恥ずかしい朝が来た。彼女とはほぼ毎日会っているが、出会って10日前後。体まで許す関係になっていることに不思議に感じた。


 付き合って何日でHしますか?スマホでググる。30代。1カ月以内が圧倒的一位。では普通のことか。


 あと気になるのは弥生さんが手慣れていることだ。彼女は過去に彼氏が1人いたことは認めている。最後のなんて凄まじいテクだ。僕のツボを確実についてくる。昔、彼女を抱いていた男に嫉妬を覚える。いろんなHを彼女と楽しんだのだ。悲しいような嬉しいような気分になる。


「おはようございます。検温です」


 明るい弥生さんの声が聞こえてくる。上機嫌だ。体温を確認するとすぐに病室を出ていった。


 思えば、お見合いの時のから弥生さんの態度は僕に向いていた気がする。僕が結婚する気がないと答えたから、話だけ合わせてずーと狙っていた?


 僕は彼女に落とされたんだ。


 それも良いか。いつでも弥生じゃないよな。弥生?まさかね。今、目の前にいる彼女は名字も違けれぱメガネをしていない。もう一度だけ会って見たかったな。僕の初めての人。キレイな黒髪。グルグルメガネの彼女に。川田は彼女雰囲気がそっくりだ。


 再び弥生さん。今度は朝食の配膳。


「どうかしました?」


 僕がボヤけて彼女を見ているのに気がついたらしい。


「イヤ、夕べ、凄かったなぁ~っと」


「し、失礼します」


 顔を真っ赤にし彼女は立ち去る。今さら恥ずかしがるような中でもないと思うけどな。配膳さられた朝食をきっちり食べる。


 本日三度めの弥生さん。食器を下げれば彼女の仕事は修了だ。今度は来た気配を消すように静かにし、食器を回収すると無言で病室を出ていった。声をかける暇もない。代わりに僕のベッドの上に手紙を置いていった。


『花ちゃんに負けないで』


 ああ、そうだった。今日は三浦さんとお風呂だった。夕べ、弥生さんに内容は聞いている。本来、息子は自分で洗うらしい。だからそういうとことには、ならないバスなのだか、どうしても男性は興奮してしまう。

 

 それを知っていて三浦さんは悪魔の囁きがくる。大概は冗談なんだけど。


「おはようございます。」


 元気な声が病室に響く。三浦さんがやって来た。僕を見る目は獲物を狙うネコのようだ。お尻を振り狙いを定める。


「ん?斉藤さん髪キレイですね」


「え?」


 彼女はベッド元まで移動し僕の耳元で囁く。


「先輩としましたか?」


 ドキッとする発言。バレてる。弥生さんに迷惑をかけないようにするにはどう答えるのが正解?


「昨日はリネン室で話をしただけですよ。襲いたかったんですが、この体じゃ無理です」


 『ははは』と笑いながら答えて見る。彼女は僕と弥生さんの関係を知っている。何も無いでは誤魔化しきれないと判断し本当と嘘を混ぜた。


「無理に嘘を着かなくていいですよ。髪からいい匂いしてますもん。今日はどうしようかな」


 僕の髪から何かを感じとったようだ。『ははは』と愛想笑いが続く。


「斉藤さん昨日、先輩と共にお風呂で私対策しましたね?」


「はい?」


「あれ~。反応が微妙。でもなんか燃えて来た。お風呂は午後です。さあ、リハビリ行きましょう」


 雑談を終えると三浦さんと共にリハビリ棟まで異動した。その際にボディータッチをしてくる。お風呂の準備としてあえてやっているように見える。何に闘志燃やしているやら。でも僕は負けない!

 リハビリ棟まで移動すると彼女は大人しく入院棟に戻っていった。


 リハビリを終え昼食の時間だ。三浦さんに少し抵抗するべく、他の患者同様に昼食を持って見ることにした。

 松葉杖を使うと不可能なので、ゆっくり手すりにつかまり、配膳棚まで移動。そして食事を引き抜く。持てた!

 あとは移動するだけなんだが。


「斉藤さん無理しないで下さい!」


 三浦さんに後ろから声をかけられた。仕方がなく、壁に背を預ける。


「これぐらい出来ますよ」


「斉藤さんあと二週間入院しますか?先輩もいるから楽しいかも知れませんが、待っている生徒さんもいるんでしょ。大人しくして下さい」


「すいません」


 ガチで怒られた。うん。大人しくしよう。もうじき退院だ。


「車椅子使います?楽に動けますよ。荷物は物により持てますし」


 意外な提案があった。確かに車椅子は楽かも。でも断った。少し行動を自重しよう。

 昼食が終わり、大人しくキーボードを打つ。夏休みの課外授業を車椅子で出来ないかな?そんな事を考えていると三浦さんがやって来た。


「斉藤さん。待望のお風呂の時間ですよ」


 勝負の時がやってきた。さあ移動だ。弥生さんはナース服だったが、三浦さんはジャージ姿だ。


「ナース服じゃないんですか?」


「当たり前じゃないですか。いまから濡れ仕事ですよ。先輩はナース服だったんですか?」


 彼女はいたずらっ子のような笑顔で僕を見る。僕の反応をうがっていた。


「初めてのお風呂ですから良くわからなくて」


「そーです。かー」


 彼女がどう思ったかはわからない。事務的に仕事をこなしていく。

 脱衣場に入る。昨日の弥生さんの時のように、あっさり脱がされる。三浦さんに支えられ浴室へ移動。


「じゃ、始めますよ。失礼します。お湯熱くないですか?」


 彼女は軽く僕の膝にお湯をかける。適温だ。


「問題ないです」


「では行きますよ」


 髪を洗ってもらい、体へ移行。全身くまなく洗ってもらう。ついに最後の取出に向かう。僕の息子は冷静だった。


「あれ?斉藤さん。んー。そう来たか。愛の力は偉大ですね。では下半身はご自分でお願いします」


「はい」


 正直、ギリギリの勝負だった。三浦さんの手つき、大抵の男なら元気になっているであろう。僕は彼女を女ではなく、背中を洗ってもらう子供程度に想像した。必殺、おじいちゃんの意識だ。


 風呂が終わり脱衣室で着替える。もちろん三浦さんに手伝ってもらう。


「あ、一応言っておきますが、私、病院内でHなことしたことないですよ。服務違反。絶対しません」


「そうなの?」


「ひどーい。斉藤さんも噂話信じてるんですか?勝手にウソが拡がっただけです。今回はウソを本当にしようかな~とか思ったけど。どちらかと言うと先輩の方が怪しいです」


「弥生さん?」


「ええ、昨日は完璧アウトです。黙っていますけどね」



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