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〜精神病。克服までの道程〜  作者: たかポン
第一章〜精神病と言う名の闇〜
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気にしない気にしない



僕は好かれたい人だった。誰かによく思われたい、誰かに必要とされたい。それは今も変わらない。でも、昔と明らかに違うことがある。嫌われても気にしなくなったのだ。


病気の症状か、気の所為か、世界中の人を敵に回したことがある。凡ゆる人から嫌われ、親にも面倒がられ、友達も何人も失った。


その後、何もかもがどうでも良いと、無為に過ごした、三年間で、僕はエネルギーを溜めた。起きる、食べる、寝る。ひたすら、それを繰り返したのだ。


ある日僕は薬を飲まない決意をした。最初は何も起こらない。三ヶ月後徐々に、気分がハイになった。半年後僕は就職した。とあるスーパーの、青果係だ。入社2ヶ月で、仕事を覚えたスーパー派遣社員の先輩がいた。僕は、正式採用だ。イジメられた。妬まれた、でも、仕事は教わった。全力でやった。一週間で仕事を覚えた。当たり前だ。脳をフル回転させて、オーバーヒートする迄に頑張ったのだから。その結果、心も身体もボロボロになった。仕事を辞めて入院した。


何故箇条書きにしたのかと言うと、まるで過去が他人事のようだから。過去の栄光にいつ迄も縋っていたくない。僕は、過去を切り離しながら、生きている。過去に可愛い子と付き合ったとか、過去に仕事を評価されたとか、それが一体なんだって言うんだろう。大事なのは今だ。今、何ができるかだ。誰に嫌われても、憎まれても。忘れる。そうして、真新しい朝を迎える。


いつも新しい日が昇ってから、その日一日の行動を考える。それも、幸せだ。サラリーマンなら、そうは行くまい。朝起きて、朝食を平らげ、満員電車に揺られて、必死で働いて、疲れて帰り眠りに就く。かつては、僕もやっていたことだ。今はやりたくても、できない。でも実はやりたくもない。


この生活は、時間を持て余してるようで、僕にとっては日々充実している。自慢じゃないけど、趣味は尽きない。料理、将棋、ギター、作詞、作曲、釣り、作文、作画、音楽鑑賞、デザイン、etc......大体お察しの通り、僕は生活保護受給者だ。世間では体の良い乞食と揶揄されることもある。だけど、それがどうした。僕は、おかげさまで、趣味に時間をいくらでもさける。その生き方があってるんだ。日々仕事や家庭に追われて、碌に趣味にすら、時間を使えないなんて嫌だ。どんなにお金を積まれてもやりたくない。仕事は散々、壊れるまでやり尽くした。誰にどう思われようと、これが僕の生き方だ。

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