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Hempel's ravens said.『I Love You.』

作者: メイ

とどのつまり。

鴉の色を知っているかい。

知識の空想(ファンタジー)ではなく

脳内の経験(メモリー)でもなく

鴉の色を知っているかい。


世界の始まりから

鴉は黒だと思うかい。

世界の終わりが来ようとも

鴉は白くないと思うかい。


あなたの知ってる全ての

黒いものも白いものも

それが本当に真実かい。


常識を厭う振りして

誰かの後ろを着いてゆく。

まだ託種に虚言を固めるかい。


私が問うているのはあなただ。

漆黒でも純白でも、虹色だって構いはしない。

見たいように見るんだろう。

見たいように見れば良い。


だってここはあなたの場所だ。

私は鴉。あなたの鴉。

あなたの色だけに私はなれる。


望んで、描いて、想って。

私は鴉。あなたの鴉。

あなただけの色に私はなる。

The labor we delight in cures pain.

(Shakespeare)

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― 新着の感想 ―
[一言] ぶっちゃけこのジャンルは感想がつけにくーいので上手いこと言えません。 んでも読んでて面白いものでした。 子供の頃、自分の見ている物の色と、他人の見ている色が違うかもしれない。 という考え方…
[一言] マクベスねぇ……。 ヘンペルのカラスは……註釈をつけたほうが良いかもしれません。内容自体に絡んでくるので。 知らない人から見ると、ロマンティックだけど思弁的だなぁと、なっても、知ってると、持…
[一言]  これ好きです。どこが好きかって聞かれると困るんですけど。とにかく好きとしか表現のしようがない。  そういえばヘンペルのカラスって、ちっとも「私」のこと見られてないんですね。着眼点がすごい。…
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