その40
忙しくて手付かずですがちょっとづつ上げてきます。
夢を見る。
ぱっちりと目が覚めて時計を見ると9時半頃。カーテンの隙間から刺す優しい朝日に目を擦りながら顔を洗いに行く。昨日考えたとっておきの可愛い服を着てお化粧もばっちり。浮かれた足取りで出かけるの。
電車に揺られて30分程で待ち合わせの駅前の広場に到着。少し早く着きすぎて手鏡で前髪とかをチェックしたり空を見ながらあなたを待つの。
でもあなたは時間にはこないの。予定通り1時間くらいかな、遅刻をして悪びれもせずやってくる。
「普通に寝坊した。じゃ行くか。」
言い訳もしない。でも怒りは感じない、嬉しくてたまらないの。こうしてあなたと出かけるってだけでね。
手を引かれ、色々な所を見て回る。目的地が決まってるわけでもなく。
時間は過ぎて日も沈む。待ち合わせした場所に戻ってくる。今日は楽しかったなんて言いながら。
「じゃ、また来週。」
惜しみもせず去るあなた。でもそれが悲しいだなんて思わない。だって次も絶対会えるから。そう思ってるからその態度なんでしょ?私もそう。
私も帰ろうと駅に向かうと後ろから手を掴まれる。
「あー、その……なんだ。……腹減ったし飯くらい食ってから帰るか。な?」
やっぱり寂しくなったのかな?私もそうよ。
笑顔でうんと返事をしてから、そしてそして…………。
目が覚めた。
ベッドには私1人だった。
久我くんがいない。やっぱり嫌で出て行っちゃったのかな。久我くんが寝ていた所の温かさを感じながら冷たい気持ちになっていると、部屋のドアがガチャりと開く。
「あー超腹痛かった。お、小鳥遊起きたか。悪かったな。体調はもう大丈夫だから。」
優しい久我くんの笑顔だった。




