その36
短めです。手抜きじゃないです。
「小鳥遊さん今晩は。後久我集合。」
心を少しでも落ち着かせるため久我を一旦外に呼び出す。その時意外にも小鳥遊さんが無反応だった事に驚いたが、油断は出来ない。
外に出て思い切り壁ドンする。ガチの。
「ん?なんで小鳥遊さんがいるんだ?ん?言い残す事はあるか?」
「え、俺死ぬの?いや言おうとしたんだけど、お前が切るからさ。サプライズ?」
そんなサプライズがあるかよ!私からしたら小鳥遊さんとの遭遇はSANチェック物なんだぞ?発狂させたいんか?あん?
「呼ぶなよ!デート中だろ?ここで飲むからって別に呼ばなくていいから。その気持ちは嬉しいけど。」
お互いがここで飲む時は必ずと言っていいほどお互いを呼ぶ。なんとなく暗黙のルールみたいになってる。でも流石の私もデート中に呼べやとはならないよ。
「あー、デート中じゃないから。後もう別れたからな。」
「は?」
時が止まるってまさにこんな感覚だろうか。
「や、小鳥遊と俺別れたから。今はただの良き友達。」
「まじ?」
まさか別れるとは。久我に対してはなんの意外性もないけど、あの小鳥遊さんが納得しているのが驚きである。さっきの無反応もこういう事だったのか?いやでもまだわからんな。あの子は底知れない。
「色々あってな。」
久我は少し嬉しそうにはにかむ。何があったか知りたい所だけど、それは少し野暮か。
「そ、それならいいわ。じゃあとことん飲むか。」
店の中に入るように促すと久我がポケットをパンパンと叩く。ん?財布忘れましたアピールにはまだ早いだろ?
「やべ。タバコ切らした。ちょっと買ってくるからお前先入っといて。」
「間抜けねー。わかったわよ。.....ん?ちょ!ま!」
気づいた頃には遅く久我は走り出してた。え?これってあれだよね、小鳥遊さんと2人で飲むって事だよね?数分間だけでも.....、SAN値ピンチ!
久我を待つこともありだけど、外に出てる時間が長ければ長いほど不自然か.....。
「よし!」
いざ参らん!と、カランとBARの扉を空ける。.....空気ぶっ壊すなよ鈴。




