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クズライフ!!  作者: み9
小鳥遊の偏愛
36/41

その35

退院した頃にはもう大学も終わり、世はすっかり年越しムードになっていた。

入院中、長谷川くんがこれでもかと言うくらいお見舞いに来て洒落にならないほど疲れた。ゆっちゃんもついてくるし、もう絶対入院しまいと誓った。

そういえば久我はあの1回以来顔を見せていない。薄情な奴だ。まぁ長谷川くんと鉢合わせするよりかはマシか。どれだけ面倒くさくなるか想像したくもない。

年末は実家で暮らすと決めてるから、今は部屋の大掃除をしている。今年の汚れは今年の内に。と言っても狭いからすぐ終わるんだけどね。

一段落ついてからベランダに出て、レモン酎ハイを飲みながらタバコを吸う。あー動いたあとのこの感じ最高に好きだ、すっかり外は暗くて寒いけど、それがまた雰囲気出ていいな。この姿割と絵になってない?いや、なってるわ。パリコレ待ったナシかな?

「ふぅー、久我何してんのかなぁ。」

音沙汰もないので少し心配だ。実家に帰るまでに会っときたいけど.....。

その時携帯が鳴る。画面には久我の文字。噂をすればなんとやら、少し顔が緩む。

「もしもし?秋もう退院したろ?酒飲めるか?」

相変わらずの口調で飲みのお誘いだ。

「飲めるけど。てか久しぶりだな。何してた。」

「いや、まぁ色々あってな。とりあえず駅前で飲んでるから来るか?」

色々か.....、多分絶対しょうもない事だろうな。別にいいけどさ。

「20分後に行く。場所は?」

「バーのいつもの席。」

少しホコリ臭いかもしれないのが難点か。いや酒入ってるし気にならんか。身だしなみを整えて外着に着替える。久我と会うのに気なんて回さなくてもいいけど、最低限の女子の嗜みって奴だ。化粧もかかさない。

マンションを出るとやっぱり寒くて無性に強いお酒が欲しくなる。断酒してたのもあるけどね。

小走りでいつものバーに向かう。少し心が踊ってるのはきっと夏のせい、冬だけど。

カランと小さな鈴の音をたてて扉が開く。いつもの席に見慣れた顔が座ってた。私が座る席には先客がいた。あれ?1人じゃないの?

扉の音で久我が私に気づくと、座っていた女性を反対側に移動させる。そういう気遣いとてもいいけど今はそれはどうでもよかった。

そのもう1人を見てやっぱり背中が痒くなる。あぁ、私はこの子を見るだけでこんな感覚になるほど調教されてしまったのか。

当たり前のように小鳥遊さんがそこにはいた。





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