その31
おまたせーの声と共に小鳥遊は料理を持ってきた。要望通りのオムライス。ケチャップで好きってベタにも書いてたから速攻でスプーンで伸ばしてやった。
「どうぞ召し上がれー。お口に合えばいいけど!」
見た目、匂い申し分無し。いざ実食。
「.....美味い美味い。家のオムライスと味がそっくりなのが最高。」
昔小学生の時母ちゃんによく作ってもらったか、それとそっくりな味だ。まぁケチャップ、ご飯、卵と美味い物しかないから不味くなるビジョンが見えないけどね。
「良かったー。料理は結構練習したんだー。」
「いい嫁さんになるな。知らんけど。」
料理が出来るだけでいい嫁って訳ではないが出来ないよりかはポイント高いはずだ、これも知らんけどな。
「嫁.....。ハネムーンはどこにする?ネパール?」
「もう結婚前提かよ。てかネパールて!俺は国内がいいな。海外怖いし英語喋れんし。」
「わかった!沖縄とかでいいかな?」
「いや行かないからな?」
行かないどころか結婚する気もありませんが。
と、しょうもない話をして飯も食べ終わり二人で並んで酒を飲みながらテレビを見てた。女優の私生活とかで盛り上がる番組だ。何が良いのかわからんがとりあえず、
「この女優可愛い。正義だわ。」
「どこに住んでんのかな?一言物申したいな。」
「いや物申さなくていいから。なに?そうゆう線引きできないタイプ?」
束縛タイプなのかな?いや流石にギャグか?自意識過剰で死ぬんだけど。
「え?でも少しでも邪魔になると思うなら排除するのが普通じゃない?」
ギャグじゃなかった!発想がラスボスなんだけど!
「物申すだけじゃないのかよ。やめろよ?ほんとにやめろよ?」
こいつなら家突き止めるくらいやりかねない。人間頑張れば赤の他人の家くらい調べられるしな。俺はやらんけど。
俺の注意が不満なのかしかめっ面をする小鳥遊。それを横目にビールを飲むと意識が持ってかれる感覚がする。
(あれ.....、酔っ払ってんのかな?ここまで弱くないけど。)
なんだか頭もぼーっとして視界がぐるぐると回ると思ったら小鳥遊の太ももに寝転がってた。
「!!??どどどどうしたの久我くん!?」
「え?いやなんか酔っ払ったみたいでな.....。すまんすまん。」
体を起こして反対側にクッションを置いてそっちに倒れ込む。まじで酔っ払ったみたいだ。頭いてぇ。
「.....大丈夫?私のベッドで寝る?」
判断能力が鈍ってるけどこれだけはわかった。ベッドで寝たら抱かれる。




