その27
涙する小鳥遊に頭を痛くしながら場所を綺麗な公園へと移した。
小鳥遊をベンチに座らせて暖かいコーヒーを買って渡す。もちろん小鳥遊のお金で買った。
「ありがとう久我くん。ごめんね?急に泣いたりして。」
「いや別にいいけどさ。何があったか俺には全くわからんし。」
泣かせるような事はゆってないつもりだけど。
「あはは。まぁそうだよね.....。簡単に言えば努力が実った感じかな?嬉しくて泣いちゃったの。」
「いや聞いてねーけど.....。そっか、まぁ良かったな。」
うーん、正直何言ってんのかわからないけど別に悪いやつではないと思うんだよね。
「小鳥遊ってさ地元どこなん?」
「地元?.....久我くんのアパートの近くの駅のここと逆方向に三つくらい行った所だよ。」
なんと。地元が同じだ。
「え?高校は?まさか同じ所?」
「.....私遠い所に通ってたから多分知らないかも。」
そうなのか、まぁ高校にいなかったしなこんな子。どっかで会った事あるのは多分勘違いか......。
「そうなんだ。いやぁ高校から一緒だったら良かったのにな。俺の高校生活も変わってたかもしんないわ、あはは。」
「高校生活楽しくなかったの?」
「いや?楽しかったけどさ。また違った楽しさがあったかなーって思っただけ。」
実際最後の方以外は普通に高校生してたしな。今ではその同級生とも疎遠なんだけど。
「そうなんだ.....。あのね?久我くん。この前聞けなかったこと聞いていいかな?」
「この前?別にいいけど。」
「前の彼女さんの事を少し聞きたいかなーって思って.....。」
申し訳なさそうな小鳥遊。
あーそういえば前は聞かれたけど言わなくてというか言えなくて空気悪くなったもんな。てか前の彼女の事そんな聞きたいか?女子はそういうの聞きたくないもんだと思うけど。
まぁでもこの前みたい感情にならないのは秋に1度話しているからかもしれない。着実にこの雁字搦めの心はゆっくりと解かれていってる気がする。
「そこまで聞きたいもんかね.....。ってゆっても何が聞きたいかによるけどさ。」
小鳥遊がどこを聞きたいかが重要だ。どこが好きだったかとかで俺の好みを探ろうとするのは結構な事だがあくまでもそれは前の彼女の事で小鳥遊に求める事ではない。馴れ初めくらいなら聞きたくなってもおかしくはないと思うけど。
「前の彼女さんの事、まだ好き?」
「へあ?」
そんなどストレートにシビアな質問をまさか小鳥遊からされるとは。変な声出ちゃったよ?え?これどう答えるのが正解なの?俺の素直な気持ち答えたら多分問答無用の不正解なんだけど。やべ頭痛が.....。




