表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クズライフ!!  作者: み9
小鳥遊の偏愛
22/41

その21

三日くらい過ぎた後か。秋を大学で見かけないと思ったらなんと入院してるらしい。原因は多分あの日の夜の帰り道、酔っ払って転んで頭をぶつけたとか。頭から血も出てたし検査で1週間ほど入院するみたいな事を秋の友達が話してるのを聞いた。

一応心配はしてるのでお見舞いに行く事に。ていっても、今まさに病室の前なんだけども。

コンコンコン、と3回ノック。

「めいあいかみん?」

「英検か!入ってどーぞ。」

入ると頭に包帯を巻いた元気そうな秋がベットに座っていた。良かった.....、元気ならもういいよね。

「ははは!その包帯だせー!酔っ払って転ぶとかくっそ笑えるんだけど!いやぁ話聞いた時は罪悪感あったけどその感じ見ると大丈夫そうだし.....、もう笑っていいよね?」

「いくないし!凄い頭痛いんだから!どうやってぶつけたらこんなに痛くなるのか。」

はぁ、と頭に手を当てながらため息。

「てかそんなに酔ってたんなら送ったら良かったな、すまん。普通に歩いてたし転ぶとは思いもしなかったわ。」

「いや大丈夫よ。私もあそこまで酔ってるって思わなかったし。でも少し変なのよね.....。」

「変?」

空気が少し凍る感覚。秋の目は妙に真剣だ。

「いや転んだ記憶がないのよ。ガンって音がなったと思ったらもうその場で寝てたの。多分何かにつまづいた音だとは思うんだけどさ、あの路地狭いけど物なんてなんにも置いてないし。」

「ふむ.....。自分の足が絡まったとかは?」

「いや自分の足が絡まっただけであんな音はならないと思う。鈍い金属音?って感じかな。」

なんだか嫌な話だ。ただ転んだだけならコミカルで終わってたけど。

「.....お前転んでから意識あったか?その時なんか音とかしなかった?」

嫌な考えが頭によぎる。気を止めてはいけない世の闇と言うべきか。それは言い過ぎかな。

「うーん.....。あったけどなんかよくわかんなかったしその場で寝ちゃった。で起きたら入院って訳よ。」

「端折りすぎだろ!てか寝んなよ!危なすぎんだろ!」

あー、こいつのこういうワイルドな所は嫌いじゃないんだけど.....。女だという自覚をどこに捨ててきたのか。

だけどやっぱり変と言えば変だな。転んだ記憶はないけど転んでた.....か。

...............。

まぁそれ以上はなんも思いつかんけどね。推理小説なんて読まないし、というか死んでないし。こういうのは然るべき機関に任せるのが1番だわ。

「まぁなんにせよ大事に至らず良かったわ。はいこれ、お見舞いには花だろ?金なくて1本しか買えなかったけど十分だろ。」

「ガーベラ?.....へぇ、こういうの関心ないと思ってたわ。」

「なんだよ.....。適当に選んだらそれだったんだよ。」

「嘘つけ。どうせ店員さんに聞いたんでしょ?ふふっ、ありがと。」

「うっ.....。正解です.....。」

お互い笑い合い少し話して病室を出た。

本当に元気そうで良かった。こういう事とは無縁な人生だったから少しドキドキしてしまった。こんな気分になるんだな.....。人が怪我するって。

帰り道、コンビニの前でばったり小鳥遊と会った。やべっと思ってしまう辺り俺たちの関係はここまでのようだな。

「久我くん!偶然だね?何してたの?」

ニカッと眩しい笑顔。可愛いんだけどなー。

「あービール買おうとしてな。」

「ううん。何してたの?」

え?怒ってんの?表情変わんないからわからんけど。

「へ?あー何してた.....か。秋が入院したらしくてな。お見舞いに行ってたんだよ。あいつ酔っ払ってコケて入院とかウケるよなー。」

たははと笑いかける。なんか空気悪い気がするのは俺だけかな?

「そうなんだー。」

小鳥遊は一瞬眉間にシワを寄せてからすぐに笑顔に戻る。

「じゃあ今日は疲れてるかな?折角だしご飯でもと思ったけど.....。」

上目遣いで俺の返答を待つ小鳥遊可愛い。もちろん即答で、

「そうだな。疲れてるしビール買って帰るわ。」

了承するわけが無い。こっちはなけなしの金でビール買うんだ。てめーのおまんま払う余裕も気持ちもねー!

小鳥遊は残念そうに俯いた後また笑顔に戻った。

「そっか.....。残念!あそういえば明日で大学終わって明後日から冬休みでしょ?明後日どこか行かない?」

健気ってこういう事ゆうんだろうか。そう考えるとなんか凄く申し訳なくなってきた。くそだりー。金どうしよう.....。消費者金融先輩に借りるしか手はないぞ。

「んー、金無いからおごるとか出来ねーけどいいか?」

「ほんとに!全然大丈夫だよ!久我くんが来てくれるだけで私は嬉しいもん!じゃあ約束ね!」

と小鳥遊は無邪気な子供みたいに小指をだした。指切りとかいつぶりにするだろう。

「指切りげんまんうそついたら〜♪」

あまり上手いとは言えないが楽しそうに歌う小鳥遊を見てこの子は本当はいい子なんじゃないかなと思い始める。いやまぁどっからどう見てもいい子なんだけどさ。なんでだろう。引っかかるんだよね、なんかが。

「指切った!じゃあ久我くん明後日!楽しみにしてるね!」

小さく指を切りその小指をそっと唇に当て小鳥遊は可愛くかけていった。

「んー?」

なぜ小鳥遊はここまで俺を好きなんだろうか。そんな疑問がふと脳内をいっぱいにすると同時に小鳥遊とは前に出会っている、そんな気もした。

ドンピシャでタイプな容姿だから出会ってたら覚えてるか。俺の思い違いか、誰かに似てる?のかな。

「まぁどうでもいいか。金どうしよっかなー。」

コンビニでビールを買い銀行の残金をチェック。こういう時のための貯金だわなー。

『残金:102円』

.....。これは.....、どうしよう?

18 19 20 21とまた編集ならぬ清書すると思います。清書したらTwitterで告知するのでTwitterチェックお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ