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街カフェ バージニア  作者: 畑々 端子
11/25

モンローグ

 彼女から借りたノートの最後のページに、「 綿毛の1人旅 」と言う詩が書かれてあった。


 綿毛の1人旅シャラシャラ


 からはじまる詩。そんな一面もあるのだと、妙に嬉しく思ったが、彼女にそれを伝えることはしなかった。きっと、照れ隠しに怒るだろうから。

 中庭に植えられたラベンダーを見ていたら、不意にそのことを思い出した。

 

 メールによれば彼女は今バージニアにいるようだ。けれど、私はそのメールに返信もしなかったし、バージニアに行こうとしなかった。

 多分、彼女への抗議なのだと思う。嫉妬心からからくる抗議なのだ。


 彼女とはゼミが違った。人気がある教授のゼミだったから、ゼミ生は多く。バーベキューや飲み会なども、他のゼミよりは頻度高く行われているらしい。彼女はそんな反強制的な催しがあるたびにゼミの選択を間違えたと愚痴をこぼしていた。


 その度「欠席したらいいんじゃ?」と軽く言う私の提案は実は本心で、愚痴をこぼしつつも時々参加する彼女に対しては、まんざらでもないんだ。とへそを曲げていた。


 夏休み前まではそんな風に思う事はなかった。自身の心境の変化に気が付きつつ、それをどうにもできないまま、バージニアにも行けないでいた。


 バージニアに行けば、彼女に何か言ってしまうだろう。


「はぁ、また無駄なお金が出ていく。。。」

   

 そうもらす彼女の言葉だけが私にとって唯一の救いだった。



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