表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
殺された王子の復讐記  作者: 狐in box
7/14

王についてきた王様

皆さんこんにちは。

狐inboxです。

予定通りに出すことができました。

このちょうしでやれたらいいのに・・・

それでは『殺された王子の復讐記』ゆっくりご覧ください

 精霊たちの協力のおかげで捜索範囲を拡大することができた。

 しかし、未だ精霊王の姿は見えていない。

「おそらく森の半分は調べたと思うがまだみつからねーなー」

 俺は世界樹から数キロはなれたところにいた。

 空から探そうとしても葉が邪魔をして全然探すことが出来ず、仕方なく歩いて探すことにしていた。

 地形がでこぼこしていないだけ見つけやすいが、全体的に暗く、視界が悪い。

「ここさっきも通りましたよ」

「そっか、じゃあ他のところ探しに・・・」

 待てよ、たしか俺はずっと一人でいたはずなんだけどな。

 他の人の声が聞こえる。精霊か何かか?

 そう思いながらゆっくり後ろを向いた。

 普通に見たら誰もいない。しかし気配はある。念のため周囲の魔力がどのくらいかを見てみることにした。

「草原の王の顕現ー魔感視眼(マジック・ソナー)ートランス」

 魔感視眼とは、周囲に漂っている魔力や相手の魔力の濃さなどが視覚情報として見れてしまう便利な眼だ。相手が魔術師なら魔力切れを狙うことも簡単になるだろう。

 この森には世界樹が近くにあるせいか空気中を漂っている魔力が普通の場所より多い。なぜか一ヶ所だけさらに異常に魔力が高い場所があった。

 ちょうど子供1人が丸まれば出来るくらいの大きさだ。つまり気配の正体はこれだ。

「隠れても魔力強すぎてバレバレだぞ」

 ビクッ

「うぅ、そんなに分かりやすいでしたか」

 明らかに聞いたことある声だ。それも最近・・・

 なにもないところから少しずつ正体が明かされていく。

 青い髪に青い目、肌は白くきれいな見覚えのありすぎた女の子でした。

「何でヤチヨさんがこんなところに、確か世界樹のところで精霊たちに守られてましたよね。どうやってついてきたんだ?」

「水と火と光の複合精霊術で本物に近いダミーの私を作って、闇の精霊術で姿を消してました。ずっとお兄ちゃんの後ろについてきました」

 ほんの少し沈黙し、俺は思った。

 これはばれたら俺が誘拐したことにされるな。

「さて世界樹まで帰りますよ。精霊たちはヤチヨさんを守るために精霊王さがしに行かず残っているんだから、あと何で『お兄ちゃん』?」

「お名前知りませんし大抵の男子が『お兄ちゃん』とよべば喜ぶと父様がくれた本に書いてあったので」

『お兄ちゃん』は俺にとって今はNGワードでもある。

 俺が妹たちを守れなかった時のことを再び思い出してしまう。

(あのとき俺がもっと強ければ、もっと相手のことを知っていれば、かくれんぼで俺が鬼になってたらあの2人は助かっていたかもしれないのに)

「『お兄ちゃん』はやめてくれ。俺は今はその言葉は聞きたくないんだ。あと世界樹のところで自己紹介名前ぐらいだけど説明したよな」

「・・・すいません。聞いていませんでした」

 ヤチヨってずいぶん自由なんだなー。精霊たちも大変なんだろうな。ヤチヨの世話をするのって。

「俺はソウタ、そんなことよりヤチヨさん世界樹の所に戻りますよ。精霊たちも気づいたら心配するだろうし」

 その他にも俺についてきてることがわかったら誘拐と間違えられる可能性が極めて高いし。

「私のことはヤチヨでいいです。世界樹には戻る気はありません。私も父様を探したいんです」

 ヤチヨは本当に世界樹に戻る気はないことがわかった。

「ソウタさんならついていっても危なくなったら守ってくれると思ったからついてきたんです」

 俺はまだ他の人を守れるほど強くないと自覚している。

 ヤチヨの言葉が次々と俺の心をえぐってくる。

「なんで?精霊たちもしっかり守ってくれるだろ。森の外から来た人が悪者だったらどうするんだ?」

「精霊さんたちと一緒にいたら世界樹に連れ戻されちゃいます・・・」

 まあそうだろうな。それが一番ヤチヨを守れる手段だろうな。

 そう考えながらヤチヨを世界樹まで帰す方法を頭のなかで探していた。

「森の外から来た人が悪者の可能性もありますが、ソウタさんは違いますよね」

 まるでしっていたかのようなしゃべり方だ。

「何でそう思うんだ?」

 ヤチヨは黙りこんだ。

「そういうこと言うからには根拠とかあるのか?」

 ヤチヨはまだ口を開かない。

「ないのか。やっぱり自分の勘だけで言ったのか。」

 やっとヤチヨの口が開いた。

「妹さんたちを守ろうとしたんですよね。」

 俺は驚いた。ヤチヨと俺は会ったのは今日がはじめてである。

 それなのに知るはずのないことを知っていた。

「何でそれを知っているんだ」

「私は精霊術と王の顕現が使えます。それともうひとつ、魔物以外の『相手の記憶を覗くこと』ができるんです。」

 そんなことが出来るなら、おれは隠すことが出来ない。

「分かった。ついてきてもいいから俺の記憶のことは秘密にしてくれ。」

 知られたくない真実を知られた以上、これ以上あの時のことに触れられたら俺が耐えれない。だからヤチヨと探すことにした。

「わかりました。秘密にします。これからよろしくお願いします。」

「ヤチヨ、危なくなったらおれの後ろにいろ。なるべく近くにな」

 そう言って二人は精霊王さがしを再開した。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

皆さん、今さらですが花粉症には気を付けましょう。

最近花粉症で鼻づまりになり、夜寝ることがしんどくて大変です。

出来るだけ対策をしましょう。

では来週また会いましょう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ