大森林で起きた事件
皆さん2週間ぶりです。
狐inboxです。
先週はいろいろあって投稿できませんでした。
そのため今回は長めにしています。
では『殺された王の復讐記』ご覧ください。
「こないで・・・」
このシルフィア大森林には、1人の少女と、たくさんの精霊たちと魔物たちが仲良く暮らしていました。
ある事件が起きるまでは・・・
「大森林とはいってたけどこれは広すぎるだろ・・・」
俺はグリムノアから装備をもらったあとすぐに出る準備をして、シルフィア大森林に向かった。
ガルデナ草原からシルフィア大森林までは1日くらいで着く。
グリムノアからは「迷い込まれるなよ」 とだけ注意を受けたが、現在、シルフィア大森林に入ってからもう数時間たっている。
そしてしばらく歩いていたら俺は傷の入った木をみつけた。
「これ、『俺が森から出るとき迷わないように』とつけた傷痕だ・・・てことは俺は・・・」
確実に迷い困れて森をループ状態である。
「グリムノアの話だと『魔物と精霊が共存している』て話だけど・・・精霊どころか魔物が1体もいないぞ・・・」
これはずるい方法だからあんまり使いたくないんだけど仕方ないよな。
「草原の王の顕現ー堕天の翼ートランス」
これが俺の特殊能力、『魔物に体を作り替えたり、一部を加えたり出来る能力』そして今、体に黒い天使の羽を生やして木の上に飛び、世界樹の方向にまた飛んだ。
世界樹の大きさは普通の木と比べて、圧倒的にデカイ。
高さは普通の木の10倍以上、幅も普通の木に比べたら5倍以上はある。
そのため、見つけるのは簡単ではある。しかし世界樹の方向にいくら歩いてもたどり着かず、ループを繰り返してしまうのである。
そう説明している間に俺は世界樹のすぐ近くまで飛んできた。そして魔物化で得た羽を片付け、そこからは歩くことにした。
そして、この森に入ってから魔物や精霊に会わなかった訳も解決した。精霊が世界樹の根のところにいる1人の少女を守る形で囲んでいた。そしてその精霊の前には魔物の群れがあった。
(何があったか聞いた方がいいのか?なんか嫌な予感しかしないけど)
そして俺はこっそりと魔物の群れの一番後ろの魔物に話を聞いてみた。「ちょっと聞いていいかな、今ここで何してるの?」そして一番後ろの魔物が振り向き、「ヒ・・・」「ひ?」「ヒトダーーーーーー」魔物が叫んだとたん、群れが俺に襲いかかる。「まてまて、話を聞いてくれ、俺はガルデナ草原の王、ソウタだ、最近王になったばかりだから挨拶だけしにきただけだ」
ピタッ
魔物がみんな固まった、そして、後ろから大きい魔物が地面のなかを潜ってこちらに来て出てきた。外見はまるで鉄でできた竜だ。おそらくこの竜がこの森の魔物で一番トップだろう。その魔物は「グリムノアの後継者か?・・・」「そう、俺がグリムノアの後継者、草原の王のソウタだ」この魔物は、おそらく草原で言うグリムノアの位の魔物だろう。
「我らの話が通じるところを見るとそれが能力か・・・」
「誰もが魔物と話せる訳じゃないのか?」
「当然だ。だからヤチヨ様が我らを遠ざけているんだ。話せたら今頃は仲良く暮らしている」
グリムノアめ・・・魔物と話せるのが俺だけとちゃんと教えてくれなかった じゃねーか。
「ヤチヨ様ってここの王の名前か?それとなんで魔物と精霊たちが対立しているんだ?」
「ヤチヨ様はシルフィア大森林の王だ。そして我らと精霊が対立しているのは精霊王が我らの仲間に食べられたと精霊たちが勘違いしているからだ」
「精霊王?食べられた?」
訳がわからない。何がどうなってるんだ?
「精霊王は簡単に言えば精霊たちの中の我だ。そしてその精霊王が10日ほど前から行方不明なんだが・・・」
つまり冤罪かけられて嫌われたのか・・・
「とりあえず俺はヤチヨに話しかけて見るか、なぜお前たちが冤罪かけられたのかも聞きに行く、それと、お前の名前も知らなかったな。」
「我の名はアルノデウス、我らも精霊王の捜索を続ける予定だ」
「それじゃ、みんなは引き続き精霊王を探してくれないか、俺は人だ。魔物とは思われないはずだから話してくれるはずだと思う。」
「分かった。ヤチヨ様のことは任せた」
そして、魔物たちは散らばって、その奥の世界樹が見えた。こうなってはおそらく魔物と話しているところが見られて俺も敵だと思ってしまうだろう。
念のためかけておくか
「草原の王の顕現ー属性障壁ートランス」
皮膚にあらゆる属性への耐性を付与させる。ただし受けるダメージを減らすだけであって衝撃などはそのまま受けてしまう。
少しずつ世界樹に近づく。残り20メートルほどだ10メートルくらいのところには世界樹とヤチヨを守る形で精霊たちがたくさんいる。
残り15メートルくらいで止まり、話しかけた。
「俺はガルデナ草原の王、ソウタだ。挨拶だけのつ もりだったけど精霊王を探す手伝いをすることになった。」
「魔物たちが精霊王様を食べたに決まってる。」
「そうだそうだ、全部あいつらのせいだ」
「魔物の味方をするならお前も敵だ」
精霊たちが反抗する一方だ。
「じゃあ、精霊王を見つければ仲良くしてもらえるのか?お前たちが冤罪かけたと認めてくれるのか?」
「いいだろう、認めてやろう。ただし傷ひとつもなく生きたまま帰ってきたらの話だ」
どこまで魔物に信用性がないのだろう。魔物と精霊が共存していたようには思えないくらいだ。
「とりあえず、ヤチヨ様に話を聞かせてくれ。」
そう言うと精霊は道を開けてくれた。また歩いて近づく。
残り5メートルくらいになってヤチヨの顔を確認した空色のロングストレートの髪に、白い肌、怯えているが目の色は深い青色だ。誰から見ても美人だ。落ち着くのを話しかけようとした。すると、ヤチヨは叫んだ。
「来ないでーーーーー!!」
ヤチヨは両手を俺の方に向けた。するととてつもない強風が吹き、
そして俺は後ろに飛ばされた。
さっきも説明した通り、属性の耐性のおかげで飛ばされるダメージはない。しかしそのあとその勢いで木に叩きつけられたがその衝撃はもろに受ける。つまり、かなり痛い。
そのまま気を失った・・・
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ちなみにヤチヨは漢字だと八千代です。
・・・そのままですね。
ソウタの漢字・・・颯汰ですかね・・・ご想像にお任せします。
次回は来週には出せるようにしたいです。
では次回でまた会いましょう。