新たな1歩
こんにちは
狐 inboxです。
投稿が少し遅れて申し訳ありません。
ちょっとしたトラブルで原稿が消滅し書き直してました。
電池残量は15%以下になったら必ず充電してくださいね。
では第3話『新たな1歩』をどうぞごゆっくりと。
俺が草原の王になってから1週間がたった。
この1週間は魔法の勉強と練習をした。
魔法とは奥深いものだ。1つの属性で放つこともできれば 複数の属性を混ぜて放つこともできる。
ただし容量を考えないと魔力が尽きて魔力枯渇状態になる。
魔力枯渇状態になると最低1日は目が覚めない。ひどいときは1週間かかることも。
グリムノアから教えてもらった魔法は全て覚えた。
『不死鳥の秘水』を飲んだせいか魔力が尽きることはなかった。
そして今日は領土の勉強をすることになった。
俺みたいに魔物を従えてる王の領土は5つある。
俺が王でもある領土、ガルデナ草原
精霊と魔物が住む森、シルフィア大森林
雪や氷の魔物が住む氷河、アシスクリスター氷河群
ゴブリン族の拠点でもある谷、グリフォノールの谷
リザードの種族の拠点でもある火山、イグニス火山地帯
の5つである。
ちなみにこの5つの領土は元ガルデナ王国領土でもあった。
クレーターのそとは管理をせず、ただ貿易関係以外の他国民の侵入禁止ということだけだ。
それだけでガルデナ王国はあまり攻められなかった訳でもあるが(よく国がたもてたな~)と実感している。
現在、この5つの領土は独立状態で貿易程度の関係しかなかった。
「となるとまずは他の4つの領土と関係を結ぶのが最優先だな」
「それならまずはシルフィア大森林をめざしてはどうかな?」
グリムノアは即答で言った。
「なんでシルフィア大森林なんだ?」
「シルフィア大森林は5つの中で1番魔法の技術が進んでいる場所でもある」
「どんな魔法使うんだよ・・・」
少しあきれた感じに俺は言った。
グリムノアは「まぁまぁ」とおれを落ち着かせようとしているが普通に落ち着いてる俺には全く無意味だ。
「シルフィア大森林は精霊術を使うものが多く戦力的には仲間にいては損はない」
精霊術とは魔法より古く作られたのに技術は魔法より格段に上である。
しかし精霊術は消失魔法類の1つでもある。
「確かにそれは敵にまわしたくないし他国に攻撃されてもなんとかなるかもしれない」
ガルデナ王国を滅ぼしたということは恐らく領土目的の可能性が高い。
そのためあの暗殺士も恐らく雇われていただけなのだろう。
他の領土とてを組まなければこの国は、領土は全てなくなってしまう。
「しかしあそこは今内乱中でもあるからな。早めに沈めさせなければ他の領土に被害が出る可能性だってある」
確かにグリムノアのいうとおりだ。
「一応訪ねるが他の領土の王ってどんなやつなんだ?」
「詳しくはしらぬがみんな女だとは聞いてる」
その言葉が出たとき俺は凍った。
「王を辞退する権利あるか?」
グリムノアが慌て始めた。
「待て、落ち着け。辞退する権利などあるものか」
もちろんそうなると思っていた。
「そもそもなぜ内乱が起きてるんだ?あの森でなにがあったんだよ」
「最近元精霊王が魔物に食べられたとか言って魔物に怒って始まったらしい」
結構やばいことだなそれは
「じゃあまずはその内乱を鎮圧と友好関係の交渉しにいかなきゃな」
グリムノアは親が成長した子供を見るような目で俺を見る。
「この1週間でずいぶん変わったな。ソウタ・・・」
「何も変わってねーよ。グリムノアのおかげで少し頭を冷やせただけだ」
1週間前の俺は殺意むき出しの復讐心丸裸の怖い人のようなやつだった。
グリムノアに説得され少しずつ落ち着こうと頑張った。
おかげで今は理性が働きまくっている。
「グリムノアには感謝してるよ。本当に・・・」
グリムノアが調子にのったのか
「よし、ソウタよ、出掛ける準備をしろ。装備は約束通り整えてやる」
といってきた。
「話が唐突すぎだろ・・・その言い方だとおまえもくるのか?」
「わしは行かぬ。生涯ここでくらしていたいからの」
こいつは本当にじゆうかってなやつだ。でも、俺の尊敬する命の恩人でもある。
「分かったよ。準備してくる。」
俺は復讐するためにここにいる。だけど今はここの王でもある。王としての責務はしっかりとしながらあの暗殺士などの情報を集めていこうと思う。
「ちなみに武器は大盾と槍と片手剣で頼む」
「分かった。明後日には出来上がる。」
これからはしばらく俺の復讐劇の舞台作りだ。
情報を集めて、あの暗殺士の背後にいるやつも探してやる
こうして。ほぼ雑談の領土の勉強は終了した。
最後まで見て頂きありがとうございます。
これで草原での話は終わります。
次は、大森林内乱鎮圧編が始まる予定です。
ではまた来週。