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殺された王子の復讐記  作者: 狐in box
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草原の王

皆さんこんにちは

狐in box です。

更新不定期といいましたが基本的に週に1~2話ほどのペースでやろうと思っております。

なぜか寒くなっていってる気がして布団から出たくない気持ちが強くなっていきます。

そんなときこそ小説書いて寒さぶっ飛ばしてみましょう。

それでは『殺された王子の復讐記』第2話をお楽しみください


「・・・ハ?」

 俺はこの事実に驚きを隠せなかった。

「いや、だから『この草原の王になってはくれぬか?』と言ったのだが・・・」

「なんで俺がこの草原の王にならきゃいけないんだよ!」

 そう・・・俺はこんなところで王になりに来たんじゃない。

「今生きていると言うことがわかったなら俺のやることはあの女に復讐することだ。」

 頭のなかは『暗殺士の女』のことでいっぱいあった。

 もう俺の体は『復讐』の2文字で蝕まれていた。

「とにかく俺はもうここを出てあいつを殺しにいく 」

 俺はグリムノアの前から立ち去ろうとしたとき

「装備もなにもなしでか?」

 俺は足を止めた

「一度負けた相手に負けた時と同じ状態で戦うのか?そんなのまた死ぬに決まってる」

 グリムノアの言っていることは正しい・・・だけど

「俺は不死身なんだろ。死んでもまた生き返れば・・」

「考えが甘いわ!!」

 初めてグリムノアに怒鳴られた。

「死んでもまた生き返るが死ぬ時の痛みや苦しみは消えない。それに生き返るのも無限じゃない」

「『不死鳥の秘水』で不死身になったんだろ、不死身ならいくらでも生き返れるだろうが」

「『不死鳥の秘水』は不死身にはなるがそれは『永遠』ではない。長所あるものには必ず短所もある。『不死鳥の秘水』は『年齢を変えられる』こと、『死んでも生き返ること』、『特殊能力を持つこと』だ。短所は『痛みや苦しみは消えない』こと、『生き返ることに回数がある』こと、『その生き返れる回数が0になれば存在が消える』ことだ」

 結局『不死鳥の秘水』とは『不死身(制限あり)』てことか

「じゃあ強くなればいいだけだ。できることを全てすればいい。そうすればいつか勝てるはずだ」

「『魔法を使わない国の人』が『魔法が使え、それを自由に放てる人』にいくら努力しても勝てない」

 グリムノアの言っていることは正しい。

 だから反論ができなかった。

 ガルデナ王国は魔法を全く使わない国だ。

 昔別の国で大規模な内乱があった。原因は魔法の使える数で階級を決める制度が可決され、魔法の才能がない元貴族たちが軍を使って城を落とされたこともあった。

 そうならないようにガルデナ王国は魔法を全面的に廃止し、反魔法国家が完成した。

 周りに湖などの水の全くないクレーターに国を建てたことにより水攻めも今まではなかった。

 攻めてきた国が魔法を使ってもそれを防げるだけの力や装備の開発は徹底していた。

 そのためかガルデナ王国の人はみんな護身術を習得している。

 しかしそれは複数対複数が多く、1対1では勝率は限りなく低く、今の俺には装備すら持っていない。

 護身術だけで装備をして魔法を使えるかもしれない手慣れの暗殺士に勝てるとは思えない。

「草原の王になってくれないか?我の命も永遠ではない」

「それが本命かよ」

 つまりグリムノアは死が近づいている自分が死んだあとこの草原は滅びると考えているのだろう

「別に草原に不在でもいい。草原の王になってくれれば装備も与え、魔法を教えよう。そしてお前の切り札にもなる『不死鳥の秘水』の能力、『魔物になりその魔物の能力が使える力』も教えよう」

 俺が必要としているのはあの暗殺士の女と戦い勝って殺す力だ。グリムノアの出した提案3つは全て当てはまる

「その言葉信用していいのか?そもそもなんで俺が『魔物になりその魔物の能力が使える力』だなんてわかるんだよ」

 グリムノアはすぐに答えた

「それは他の『不死鳥の秘水』は全て使われてみんな王になっているからだ。どこの王も最近『不死鳥の秘水』を使ったばかりらしいがな・・・信用してくれ」

 俺はガルデナ王国を守れなかった

 妹たちも死んでしまった

 妹たちが殺された時、あまりのショックで立ちすくんでしまったからだ。

 それは俺が弱いからだ。

 俺はガルデナ王国の騎士のみんなから言われてたことを思い出した。

「自分が本当に弱いと気づいたとき、必ず力を求めるようになる。そうなったなら誰でもいい。自分より強いやつに教われ。戦え。目の前に壁があるなら少しずつ壊していけ。そうやって人はみんな強くなっていく。その先に真の強さがある」

 少し焦ってたのかもな。

「分かった。俺はガルデナ草原の王になってやる。」

 国が救えなかったなら他の頼れる国を守ればいい

 今度こそ強くなってあいつに復讐してやる。

 どれだけ時間がかかろうと強くなってやる

「いや、草原の王にならせてくれ」

 これが俺の大きな第1歩となった。

「今宵、新たなる草原の王が誕生したり、今後はこの新ガルデナ草原の王、ソウタ殿に従え。我が草原の兵士たちよ」

 ここからが新たな俺の人生の始まりでもあった。







 

『殺された王子の復讐記』第2話最後まで見てくださりありがとうございます。

今回は少しごちゃごちゃになりがちではありますが次の話からは『ソウタ』の第2の人生でもあります。どうか長い目で見守ってやってください。

では3話でお会いしましょう


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