予想外
おっさん?
痛いのは晴天っておっさん?
は、、ははは、俺にもとうとうきちまったか
更年期障害ってやつが、ちょっと早い気もするが
よる年波ってやつだな、仕方ない。
「え?坂下なんて名前だっけ?」
「だからぁ晴天っていう変なおっさんが面白いんですよ〜
やだなぁ吉澤さん更年期障害なんじゃないですかぁ?あははは!」
俺のことか?
確か俺の記憶が正しければ俺のキャラも晴天だったような、、
それから坂下は、晴天というおっさんのどこがどう痛いのかを
克明に語りだした。
自称25歳の青年実業家のはずなのに、24時間ゲームしているとか
20年以上前の歌謡曲をたくさん知っているとか
「ごめん」ではなく「めんご」と言うとか
その他諸々だ、、、、
それで、他のプレイヤーの会議の結果
40歳前後のリストラされたダメ人間という結果がでたらしい。
「へ、、へ〜。そんな人もいるんだなぁ。あは、、、あはははは!」
「そんなにこの話し面白いですぅ?」
俺が無理に笑っているのに気づきもせず、おいうちをかける坂下よ
俺はやっぱりお前が嫌いだ!!!!
しかし、何故だ!なぁぜぇだぁ!
俺はそんなに嫌われているのか?
いいじゃないか20年前の歌を知ってたって、そんな25歳もいるだろう!
「めんご」じゃだめなのかよ!お前らだって「超〜」とかいうじゃないか!
あぁ、あれか、、業者に頼んだレベル上げがまずかったのか。
そうだよな、実業家が昼間からレベル上げはないよなぁ
いかん、冷や汗と一緒に涙が。。
「そ、、そのおじさんは嫌われてるのか?すごく強いんだろ?」
「あれ?なんで強いって知ってるんすか?言いましたっけ?」
ああ!しまったぁ!誘導したくてつい!
なんだよ、お前は本当に!なんで余計なとこに気が付くんだよ!
その点は山野の方がマシだな、こいつはいいよぉ〜バカだから
何言ってもわかってないんだから!わかってもわかってなくても
「オス!」て言えばいいと思ってんだから!
あ、そうだお前ら合体しろ!そうだよ合体すればちょうどいいんだよ!
「い、、言ったじゃないか!あははは坂下ぁお前も更年期かぁ?あはは!」
「吉澤さんってそんなキャラでしたっけ?超ひくんですけどマジで」
ははは、決めた。
こいつ殺す、ゲームで殺す、もう絶対許さん!
ふふ、、ふふふふ、よおしこいつのキャラの名前を聞き出すぞぉ
(英雄オンライン)はプレイヤー同士で戦えるし、不意打ちもできるんだからなぁ
覚悟しろよぉ、、、
「そっかぁ、面白そうだなぁ坂下のキャラはなんてキャラなんだ?」
「俺のキャラっすか?(ハル)ですよ。そのオッサンの門派、、あぁ
なんていうか同じチームみたいなのに入ってますよ」
(ハル)、、なんだってぇ!
お前か!あの、話しかけても「あ、そう」とかしか言わない
(ハル)か!
前から気に入らない奴だって思ってたんだよ、やっぱり現実でも嫌な奴だ!
。。。。
それにしても喫茶店まだか?
「おい、山野。喫茶店見つからないのか?あんまり時間ないぞ」
「オス!吉澤さん、喫茶店入りますか!?」
「いや、入るよ!そう言ったじゃないか!あれ?おい、ここどこだよ」
「オス!自分は知りません!」
はぁ〜これだよ、ったくもう
こいつは本当に使えない奴だな
時計を見るともう2時間も経っているのに驚いた
2時間も気が付かない俺も俺だが
2時間もただひたすら真っ直ぐ走り続けた山野も山野だ
今から戻ればまた2時間無駄にしてしまう、どうしたものか
「おお、そういえばこの辺は田舎だなぁ」
「オス!田舎ッス!」
「そっすね〜なんか古い家ばっかですよ」
だいぶ郊外に来てしまっていたようだ、古い家も多いし
ちょうどいい、この辺で営業してみるか